トランプ米大統領が28日行う議会演説は、金融市場にとって極めて重要だ。

  同大統領が選挙戦中から約束している経済成長重視の姿勢が米国株と米国債利回り、ドルを上昇させると信じてきた投資家は大統領の演説を待ちかねている。

  「政策発言の中に幾分の詳細が求められる」とSEIインベストメンツの債券運用者、ショーン・シムコ氏は話す。「具体的な数字や明確なスケジュールが必要だ。そうしたものがなければ、リスク選好取引が終わってしまう恐れがある」と述べた。

  大統領が今月「驚異的な」税制改革を約束したことで、失速しかけていたリフレトレードは息を吹き返したが、投資家はそれ以上を求めている。

  選挙でトランプ氏が選ばれてから、S&P500種株価指数は10%上昇し、終値ベースの最高値を17回更新、米株市場の時価総額は2兆8000億ドル(約314兆円)増えた。もちろん、経済指標や企業利益というファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)の改善も相場上昇の要因だ。

  プルデンシャル・ファイナンシャルの市場ストラテジスト、クインシー・クロスビー氏は「相場がこれほど劇的に上昇していなかったら、もっと辛抱強く待てたかもししれない。しかし今の市場はかなりせっかちになっていて、結果を求めている」と指摘した。

原題:Trump’s Not-Quite State-of-the-Union Address Risks Trillions(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE