トランプ米大統領の演説とイエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演が、米国債トレーダーにとって今週の大きな注目材料であるものの、欧州での予期せぬ動向が相場を最も大きく変動させる可能性がある。

  トランプ氏は28日夜に議会で演説し、イエレン氏は3月3日午後に経済見通しについて講演する。しかし、先週に基づいて判断するなら、フランスの政治にもトレーダーらは注目することになるだろう。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が公表された今月22日、米国債市場を大きく動かしたのは仏政治家のフランソワ・バイル氏だった。

  仏南部で市長を務める中道派のバイル氏は、今年の大統領選に出馬しない意向を表明。その後たった3分間で、米10年債利回りは約3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇した。同氏は同じ穏健派のマクロン前経済相への支持を申し出たが、両氏の共闘は反ユーロを掲げる極右政党・国民戦線(FN)のルペン党首に打撃となる可能性があり、安全資産需要を抑えた。

  MCAP(ニューヨーク)の債券取引責任者、マイケル・フランゼーゼ氏は23日、「フランスのヘッドラインがわれわれを動かしているようだ」と指摘した。

  市場は今週、トランプ氏の演説で財政刺激策の詳細が示されるのを期待するほか、イエレン氏の講演では早ければ3月の利上げを真剣に考えているかについて手掛かりを探る。イエレン議長とフィッシャー副議長の講演が行われる3月3日の翌日、米金融当局は同月14-15日のFOMC会合前のブラックアウト期間に入る。

原題:Bond Traders Master French Politics as Latest Treasuries Trigger(抜粋)

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