米国は月に向けた有人飛行計画を来年にも前倒しすることを検討している。米国の月への有人飛行は1970年代前半に終了したアポロ計画以来となる。

  米航空宇宙局(NASA)はホワイトハウスからの要請を受け、2021年までに月軌道に宇宙飛行士を送り込むとのこれまでの計画を加速できるかどうかを検討するチームを編成した。NASAで有人探査を担当するウィリアム・ガーステンマイヤー氏が24日明らかにした。検討チームによる暫定的な判断は、1カ月前後で用意が整う見通し。

  NASAは当初、次世代のロケット「スペース・ローンチ・システム(SLS)」と有人宇宙船「オリオン」を利用し、月を周回する無人飛行を18年に実施し、その3年後となる2回目の飛行を有人とする計画をしていた。同氏は有人飛行に必要な変更が19年までに完了しなければ、NASAが1回目の飛行に宇宙飛行士を乗せることは恐らくないだろうとも述べ、政権側と計画変更に伴う予算面での協議はしていないことを明らかにした。

  NASA探査システム部幹部のウィリアム・ヒル氏は記者団との電話会見で、アポロ計画以来の月への有人飛行はまず宇宙飛行士2人による月軌道周回で、飛行期間を約8、9日とする可能性を検討していると説明した。

原題:NASA Studying Manned Trip Around the Moon After Prod From Trump(抜粋)

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