27日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  金融株:SOMPOホールディングス(8630)は前週末比4%安の4176円、第一生命ホールディングス(8750)は3%安の2110.5円、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)は2.6%安の738.9円など。保険株指数は3.1%安で東証1部33業種の下落率1位。トランプ米政権の財政出動効果への期待後退や欧州国債高を材料に24日の米国債は大幅高、10年債利回りは2.31%に低下した。みずほ証券の三野博且シニアストラテジストは、米財務長官の発言で財政政策の後ずれが懸念され、その場合は米経済成長も鈍化する可能性があるとした上で、成長を前提に上昇してきた金利は低下し、日本の金融株にもマイナスとの見方を示した。

  三菱電機(6503):2.3%安の1651.5円。ゴールドマン・サックス証券は投資判断を「中立」から「売り」に下げた。2016年度実績や来年度の期初計画の発表などを通じ、家電とファクトリーオートメーション(FA)に対する見方の修正が株価調整の契機になると予想。家電は銅価格上昇による減益要因がある点を再認識、FAは中国スマートフォン関連の受注減速リスクが認識される可能性が高まっているとみる。

  富士石油(5017):5.2%安の367円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は投資判断を「オーバーウエート」から「中立」に引き下げた。18年3月期は袖ヶ浦製油所の大規模定期修理が大幅減益要因になると指摘、前年比70億円の減益要因になるとみる。これに伴い、来期の営業利益予想を63億円から46億円(17年3月期の同証予想比76%減)に下方修正した。

  タカラトミー(7867):4.7%安の1187円。公募による自己株処分などで最大約65億円を調達する、と24日に発表。調達資金は玩具製造用金型の購入費用、スマホアプリ事業の強化に向けた開発資金などに充当する方針。市場流通株式の需給悪化が懸念された。

  東天紅(8181):2.9%高の177円。上野動物園(東京都台東区)のジャイアントパンダ2頭の交尾が確認され、赤ちゃんパンダ誕生への期待が膨らんだ。上野地区への観光客増加を見込む買いから、上野に本店を構える中華料理チェーンの同社株価は、繁殖準備の開始を発表した1月17日、展示を中止した2月22日に急伸した経緯がある。

  TOTO(5332):2.2%高の4270円。シティグループ証券は、投資判断を「中立」から「買い」、目標株価を4700円から5400円に引き上げた。12月以降は国内リフォームの売り上げが前年同月比でプラスに転換、個人消費のモメンタム改善などから需要の緩やかな回復を予想。円高による収益下押し圧力の後退のほか、アジアなど海外事業も持ち直すとみる。

  ディー・エヌ・エー(2432):2%高の2534円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は24日に投資判断を「中立」から「オーバーウエート」、目標株価を2600円から3000円に引き上げた。2月にスタートしたスマートフォン向けゲーム「ファイアーエムブレム」が好調で、今期の全社業績をけん引すると予想。任天堂の知的財産(IP)の収益化がファイアーエムブレムで実現し、好調な売り上げ増が株価に織り込まれるとみる。

  モルフォ(3653):8%安の5290円。同社でインサイダー取引が発覚し、金融庁に課徴金納付命令を出すよう勧告した、と証券取引等監視委員会が24日に発表。デンソーとの業務提携決定の事実を知りながら、公表前に自社株を買い付けたという。役員1人と社員9人が対象、課徴金は最大1228万円。

  東邦亜鉛(5707):2.4%安の577円。みずほ証券は投資判断を「買い」から「中立」に引き下げた。同証が「買い」に変更した昨年12月2日から、ことし2月23日までの間に株価は40%上昇し、TOPIXや非鉄セクターを大幅にアウトパフォーム。比較的短期間での強い上昇により、シクリカルな改善は株価に一定程度反映したとみる。

  ミズホメディー(4595):700円(21%)高の4025円でストップ高。厚生労働省に呼吸器感染症遺伝子検査キットの製造販売の承認申請をしたと24日発表した。遺伝子の抽出・増幅・検出を1つのカートリッジと小型専用装置によって1ステップで行うことができ、診察室や病棟など患者に近い医療現場のPOCT(Point of Care Testing)検査として利用が可能という。約1年の審査期間を経ての承認取得を想定している。

  日清食品ホールディングス(2897):1.1%高の6300円。野村証券は投資判断を「中立」から「買い」、目標株価を5700円から7700円に引き上げた。海外でのカップヌードルの本格展開が始動、日清食品以外の国内事業でもブランド強化が進み、全社業績の底上げが進む点を評価した。18年3月期の営業利益予想を354億円から372億円に増額、今期は286 億円(会社計画は前期比5.3%増の278億円)を見込む。

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