トランプ米大統領は就任後初の予算案で国防費を540億ドル(約6兆900億円)増額し、他の裁量的政府予算を同額減らして相殺することを提案する。ホワイトハウス当局者が27日、明らかにした。

  国防費を10%増やす余地を確保するため国家安全保障に関係しない連邦政府機関の大部分が予算を削られる。ただ、4兆ドルの連邦予算の約3分の2を占める社会保障制度やメディケア(高齢者向け医療保険制度)といった給付金プログラムはその影響を受けない。当局者は匿名を条件に記者団に明らかにした。トランプ大統領はいずれの給付金プログラムにも触れないとしている。

  トランプ大統領は27日にホワイトハウスで開いた全米知事会メンバーとの会合で、自身のプランを「公安予算」と呼び、法執行の強化とテロリストの排除に重点を置くと説明。また、「大規模なインフラ投資を開始する」と約束したが、詳細には言及しなかった。

  ホワイトハウスは27日に連邦政府機関に予算目標を送付する。翌日に大統領は上下両院合同本会議での演説を予定しており、米国の優先課題について概略を示す見通し。トランプ政権は来月、予算の詳細をまとめる計画で、好評を得ている政府プログラムが縮小されれば民主党議員や一部共和党議員から激しい批判を受けるのは確実だ。

  行政管理予算局(OMB)のマルバニー局長は27日に記者団に対し、予算案はトランプ氏の選挙公約に根差したものだと述べ、「海外での支出を減らし、国内での支出を増やす」と付け加えた。ホワイトハウスのスパイサー報道官は「歳出削減は良識のある合理的な内容だが、同時に厳しいものになる」と説明した。

原題:Trump to Propose 10% Defense Boost Matched by Cuts Elsewhere (2)(抜粋)

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