原油相場の取引レンジはここ約10年で最小となっているが、ヘッジファンドは今後の上昇についてこれまでで最も自信を持っている。

  石油輸出国機構(OPEC)と他の産油国が世界の原油供給過剰を緩和するとの観測を背景に、資産運用会社によるウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油価格上昇を見込む買い越しは過去最高水準に達した。一方、生産を増やしている米国の原油生産者は価格上昇にさほど確信を持っていない。生産者らは今年と来年について、価格下落に対してヘッジしている。

  OPECと他の産油国11カ国が1月1日に供給を削減し始めて以降、原油相場は1バレル=50ドルを超える水準で推移。これが、米国のシェール層掘削が再び活発化することにつながっている。ベーカー・ヒューズによれば、米国の石油リグ(掘削装置)稼働数は昨年5月以降ほぼ2倍に増加。こうしたまちまちの状況から、WTIの取引レンジは今月、2003年以来最も狭くなっている。

  ナスダックのエネルギーアナリスト、タマール・エスナー氏(ニューヨーク在勤)は電話インタビューで「今年は価格が上昇すると予想しているが、60ドルを超えることはないだろう。上値が抑えられるのは、米国のシェールオイル生産が驚異的な回復力を示しているからだ」と指摘。「市場は現在、かなり一方向に偏っており、こういう状況は反転の前触れである場合が多いため私は非常に神経質になっている」と述べた。

  米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによれば、ヘッジファンドによるWTIの買越残高は21日終了週に6%増加した。

原題:Investors See Oil Breaking Out of Narrow Range With Record Bets(抜粋)

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