米保険会社アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)は昨年、従業員数を1万人減らした。ピーター・ハンコック最高経営責任者(CEO)は事業売却と人員削減を進めている。

  ニューヨークに本社を置くAIGは当局への23日の届け出で、昨年末の従業員数は5万6400人だと発表。前年末比では15%減となる。2008年末時点では11万6000人だった。

   かつて世界最大の保険会社だったAIGは、米政府から受けた救済資金を返済するため09-12年に一部の事業を売却。ハンコックCEOは14年後半の就任後、幾つかの小型買収を手掛けたが、カール・アイカーン氏ら物言う投資家はAIGに対し追加の資産売却を求めていた。ハンコックCEOは昨年、チリや日本、アルゼンチンの資産売却で合意したと発表した。

ハンコックCEO
ハンコックCEO
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

  AIGは雇用コストの安い国・地域に業務を移しているほか、ニューヨークと英国での数百人を含む人員の削減を行っている。AIGは16年の早い時期に、16億ドル(約1800億円)のコスト削減を17年末までに目指すと表明。届け出によると、解雇手当を含むリストラ経費は昨年、約7億ドルだった。

  AIGのアプローチは、買収を通じて拡大を続ける米プルデンシャル・ファイナンシャルとは対照的だ。プルデンシャルが当局に最近提出した資料によれば、16年末の従業員数は約4万9700人で、そのうちの半数以上が米国外で働いている。10年前は4万人に届かなかった。

原題:AIG Headcount Falls by 10,000 in Year as Hancock Shrinks Insurer(抜粋)

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