失われた1億ドルのミステリー-ロシア人富豪、美術品で巨額の損失

モディリアーニの裸婦像、モネの睡蓮。肥料で巨万の富を築いたロシア人富豪ドミトリー・ルイボロフレフ氏は、20世紀美術品の収集で世界でも指折りの存在となるはずだった。

  だが、同氏はこれらの美術品購入時に最大10億ドル(約1120億円)の過剰請求があったとして美術商を提訴。それから2年がたち、ついに歴史的な高値で買い集めた美術品を手放しつつある。

  ルイボロフレフ氏はすでに3点を手放したが、合計で1億ドルの損失が出たと推定される。今週ロンドンで始まるクリスティーズのオークションでさらに5点の競売を予定するものの、落札価格は購入価格の数分の一にしかならない可能性がある。

  ブルームバーグ・ビリオネア指数によれば、同氏の総資産は約98億ドル。レオナルド・ダ・ビンチからパブロ・ピカソまで、38点の美術品に約20億ドルをつぎ込んでいる。

  同氏が収集し、巨額の損失がすでに発生したか今後損失が見込まれる主な美術品は以下の通りだ。

ゴーギャン「オタヒ(ひとり)」。裁判文書によると、買い値の1億2000万ドルに対し、「売却額は5000万ドル未満」

Photographer: Print Collector/Print Collector/Getty Images

ロダン「永遠の青春」。購入額は4810万ドルに上ったが、売却額はそれより58%低い2040万ドルにとどまった

Source: Anadolu Agency via Getty Images

クリムト「水蛇Ⅱ」。購入額1億8380万ドルに対し売却額は1億7000万ドルで、8%の損失

Source: Wikimedia Commons

ピカソ「Joueur de flute et femme nue」

Source: Christie’s

購入額:3500万ドル
クリスティーズ評価:810万-1060万ドル


ロダン「接吻」

Source: Christie’s

購入額:1040万ドル
クリスティーズ評価:490万-750万ドル


ゴーギャン「Te Fare (La Maison)」

Source: Christie’s

購入額:8500万ドル
クリスティーズ評価:1500万-2240万ドル

原題:A $100 Million Mystery: A Russian, His Art, and His Big Losses(抜粋)

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