キリスト教の「告解の火曜日(Shrove Tuesday)」は、多くの国でパンケーキを食べる風習があり、「パンケーキデー」として知られる。今年は2月28日に当たる。一口にパンケーキと言っても、世界では甘いものやおかず系のものなどさまざまだ。

中国の葱油餅
中国の葱油餅
Getty Images

中国
  中国では塩味のパンケーキが昔から人気で、特にネギを具材にした葱油餅が定番。ロンドンのシェフ、アンドルー・ウォン氏によると、生地はシンプルで小麦粉、水、塩だけで、卵が入ることもあるが牛乳は使わない。

イングランド
  戦後の英国で育った筆者は少年時代に食べたパンケーキをよく覚えている。母はたっぷりイチゴジャムをのせて出していたが、近年ではもちろんより洗練されたものになっている。ロンドンのレストランシェフ、ファーガス・ヘンダーソン氏は、コニャックをかけてフランベして食べるというすてきなパンケーキの楽しみ方もあると教えてくれた。

フランス
  フランスには、より薄く、バターたっぷりでこってりしたクレープがある。シェフのピエール・コフマン氏によると、よりあっさりしたクレープ生地を作るコツは、牛乳の代わりにビールを入れること、生地は長く休ませるべきで、できれば一晩寝かせること、さらに砂糖は余熱で溶けて柔らかくなるようクレープが焼けたらすぐに振りかけることだ。

インド
  インドには、米粉がベースで薄いおかず系パンケーキのウタパムや、クレープに似ているクリスピーなドーサがある。英国ブリストルのシェフ、ロミー・ギル氏はインド生まれだが、英国生まれの子供たちは米国風の甘いパンケーキがお気に入りだ。そのため子供たちも食べられるハイブリッドなパンケーキを考案。普通のパンケーキの生地にキャラウェイシード、チリを少々、タマリンドのチャツネも加えている。「パンケーキの質感は変わらないが風味は異なり、タマリンドが甘さを加える」という。

トム・キッチンのスウェーデン風パンケーキ
トム・キッチンのスウェーデン風パンケーキ
Photographer: Marc Millar Photography via Stripe PR

スコットランド
  エディンバラのシェフ、トム・キッチン氏は「シンプルな甘いパンケーキはこの上なく素晴らしい。わが家では砂糖、レモン、チョコレートが人気のフィリングだ」と話す。ただ妻のミカエラさんがスウェーデン出身のため、そば粉のパンケーキにスモークサーモンとクレーム・フレッシュを添えて出すこともある。「スモークサーモンの力強い風味が、繊細でふわっとしたパンケーキを引き立てる。ディル、レモン一切れ、粗びき黒コショウを加えれば完成だ」という。

原題:10 New Ways to Enjoy Pancakes for Fat Tuesday(抜粋)

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