24日のニューヨーク外国為替市場ではドルが全般的に小幅上昇。週末にかけてポジション維持には消極的だとトレーダーらが示唆する中、商いは薄かった。

  ドルは日中、方向感なく推移した。株式相場は世界的に下落、米10年債利回りは低下し年初来の低水準となった。逃避需要を背景に円は値上がりした。ブルームバーグ・ドル・スポット指数は週間ベースで3週ぶりの下落。米大統領選以降のドル高の基盤となってきた米財政出動のタイミングをめぐる懸念が根強く、払拭できない状況だ。一方で、この日は利回り低下にかかわらずドルの底堅さが示され、ドル強気派に安心感を与える可能性もある。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%上昇。ドルは対ユーロで0.2%高の1ユーロ=1.0563ドル。対円では0.4%安の1ドル=112円12銭。

  ドルは前日に下落していた。ムニューシン米財務長官が財政出動が今年の景気に及ぼす影響は限定的になる可能性があると指摘したことから、トランプ米大統領が来週の議会演説で重大な提案を発表するとの期待が減退した。

  米国の財政や金融政策の見通しをめぐる不透明感に加えて、市場では欧州の政治情勢への警戒も続いている。仏大統領候補のフィヨン元首相が妻に不正に給与を支給したとされる疑惑をめぐり、同国金融検察当局はフィヨン氏と妻に対する調査の強化に踏み切った。このニュースがユーロの重しになった。

  欧米に関する懸念を背景に、逃避先とされる円は広範に買われ、G10通貨に対しては全面高となった。ドルは111円60銭を割り込むと、新たな買いが入ると予想されている。同水準は2月の安値水準でテクニカル的なサポートとなる見込み。

原題:Dollar Shrugs Off Drop in Treasury Yields, Pares Weekly Decline(抜粋)

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