安倍晋三首相は24日、衆院予算委員会で、昭恵夫人が名誉校長を務めていた小学校を経営する大阪府の森友学園との関係をただされ、釈明に追われた。民進党などは学園への国有地払い下げの経緯を問題視、国会で政府側を追及している。

  安倍首相によると、昭恵さんは学園の理事長から名誉校長就任を打診され、最初は断っていたが、何回も要請を受け、「最終的には受けることになった」という。その後、2月に入って国会で国有地払い下げ問題が取り上げられたことから、昭恵さんは子どもたちや両親に迷惑をかけることになるとして辞意を申し入れた。同学園のウェブサイトには名誉校長として昭恵さんの顔写真とコメントが掲載されていたが、23日には削除されている。民進党の福島伸享氏への答弁。

  福島氏は学園が「安倍晋三記念小学校」の名前で一時、寄付金集めをしていたことも取り上げた。首相は断っていたのに使われたと指摘、「大変遺憾であり、残念であると強い抗議」をし、先方から謝罪があったと説明した。「私の名前を小学校に冠するのは極めて不適切」とも述べた。理事長とは講演依頼を断る際に電話で話したことはあるものの、「個人的に会ったことは1回もない」と話した。

払い下げ

  福島氏は国有地払い下げに政治家の口利きがあったかどうかについてもただした。首相は「売却と認可について私と家内、あるいは事務所も一切、関わっていない。それにもし関わっているということであれば私は政治家として責任を取る」と明言。他の政治家の関与については「私は自民党の全議員の行動を把握していない」と述べた。

  麻生太郎財務相は23日の予算委分科会で国有地は適切な手続きで処分されており、政界から不当な介入があったように聞こえるが、そういうことはないと述べていた。会計検査院の河戸光彦院長は同日、払い下げの経緯を検査する方針を示している。

  24日の予算委で民進党の玉木雄一郎氏は、森友学園が買い取った国有地は不動産鑑定価格が9億5600万円だったが、埋設物の撤去費用として約8億円を差し引いた1億3400万円で売買契約が結ばれたとするパネルを掲げ、「不当に安い値段で売却されたのではないか」と指摘した。

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