トランプ米大統領誕生が後押しした米株の上昇は成長促進策が迅速に実施される見通しの後退で、失速する見込みだ。オッペンハイマーファンズで2200億ドル(約24兆8000億円)強の資産運用に携わるクリシュナ・メマニ氏が明らかにした。

  11月にトランプ氏が大方の予想を覆して大統領選勝利を収めて以来、S&P500種株価指数はこれまでに10%上昇。メマニ氏は企業利益の増加と成長加速への期待が寄与したと分析した上で、さらに10-20%上昇するためには税や規制、貿易に関する政策行動がけん引する必要があると、ブルームバーグテレビジョンとの23日のインタビューで語った。

  オッペンハイマーファンズの最高投資責任者(CIO)兼債券責任者であるメマニ氏は米株相場見通しについて、「残念ながら、現時点ではあまり魅力的には思えない」と指摘。「大統領就任式の時点では全てが良く見えたが、変わってしまった」と説明した。

  トランプ大統領は税制改革や医療保険制度改革法(オバマケア)見直しの進め方についてまちまちのシグナルを送ってきた。大統領は選挙戦で巨額のインフラ投資計画を打ち出したが、マルバニー行政管理予算局長(OMB)は限定的な政府支出を主張する。

  メマニ氏は「かなりの財政赤字増を伴う大規模な財政拡大がない限り、設備投資が大幅に増加する可能性はかなり低いと思う」とした上で、「税制改革案や予算を決定する立場にあるのがマルバニー局長らでは」、財政拡大の「可能性はより小さくなりそうだ」と指摘した。

原題:Trump Rally’s Prospects ‘Not Looking Too Hot,’ Bond Manager Says(抜粋)

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