トランプ米大統領は23日、キャタピラーのブルドーザーやUSスチールのパイプラインの展望について愛情あふれる言葉を発したが、素材株が下落する中で両社の株価を下げ止まらせることはできなかった。

  キャタピラー株は約5カ月で最大の下落となり、USスチール株は一時10%ほど下げた。ニュースサイトのアクシオスは23日、米議会で医療保険制度改革法(オバマケア)の廃止・代替案や税制改革、予算など取り組むべき課題が山積しているため、トランプ大統領の大規模インフラ法案の審議が2018年に先送りされる恐れがあると共和党関係者の話を基に報じた。そうなれば原材料や建設機械の新たな需要もずれ込む。

  トランプ氏は向こう10年で道路や橋、空港などに1兆ドル(約113兆円)を投じるインフラ整備計画や米国製品の優先的購入を奨励する「バイ・アメリカ」政策を掲げ、金属や機械を販売する国内企業を後押ししている。銅相場はトランプ氏が大統領選に勝利して以来、10%強上昇した。

  ホワイトハウスで23日に企業経営者らと会談したトランプ大統領は、「キャタピラーが大好きだ」と述べ、すぐにも同社製品を運転しに行くかもしれないような構えを示した。さらに、USスチールのマリオ・ロンギ最高経営責任者(CEO)に対しては、国内の金属メーカーをパイプライン事業に深く関わらせると述べ、キーストーンXLやダコタ・アクセスのようなプロジェクトは米国製鉄鋼製品を使う必要があると指摘した。
  
原題:Trump Love Can’t Save Caterpillar or U.S. Steel From Slump (1)(抜粋)

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