スイスの資源商社グレンコアの2016年通期決算は48%増益となった。商品相場の上昇やトレーディング部門の力強い業績が追い風で、事業再建の成功を印象づけた。

  同社の23日発表によれば、調整後利益は19億9000万ドル(約2250億円)に増加。アナリスト予想平均の15億9000万ドルを上回った。トレーディング部門の利払い・税引き前利益(EBIT)は28億2000万ドルと前年の24億6000万ドルから増え、商品相場が高騰した08年以来の好業績を記録した。グレンコアはまた、特別配当の実施を検討する可能性も明らかにした。

  アイバン・グラゼンバーグ最高経営責任者(CEO)は2015年の危機から見事に業績を回復させた。危機の当時、長びく商品相場の低迷を乗り切るにはグレンコアが抱える債務は大き過ぎると危惧され、同社株は売り込まれていた。それから1年余りで、資産売却やコスト削減、金属価格の持ち直しを手掛かりに同社は債務を半減させた。

  グラゼンバーグCEOは特別配当を今年支払う可能性を示唆し、困難な2年を経て株主に報いる「潮時」だと語った。2017年の配当総額はほぼ10億ドルで、5月と9月に1株当たり3.5セントをそれぞれ支払う方針だが、特別配当を実施する場合はこれに上乗せする。 

原題:Glencore Completes Turnaround as Profit Soars on Trading (1)(抜粋)

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