香港のトレーダーは小型株市場の異常な動きを見慣れている。香港証券取引所の新興企業向け市場、グロース・エンタープライズ・マーケット(GEM)の値動きは世界有数の荒さだ。しかし22日に講じられたGMEグループ・ホールディングス(駿傑集団)株に対する当局の措置は、こうした状況に慣れたはずの市場関係者でさえ頭を悩ますものとなった。

  トンネル掘削下請け会社GMEグループの株価は、GEM市場での取引初日となったこの日、IPO価格比543%上昇。現地時間午後1時(日本時間同2時)に香港証券先物取引委員会(SFC)が売買を停止した。

  規制を極力排除して市場の自由な動きに委ねる方針で知られる香港で、SFCの措置は驚きをもって迎えられた。GEM市場ではこの1年ほど、新規上場銘柄が業績と無関係に思える理由から急騰するケースが続出。SFCと香港取引所は先月、市場参加者にルール順守を求める共同声明を発表した。

  香港の選挙委員会の金融サービス業界代表リッキー・チム氏は、取引初日の売買停止措置について、「非常に意外だった。私の記憶ではこれまでに決してなかったことだ」と述べた。

  SFCと香港取引所は個別のケースであることを理由にコメントを控えた。

原題:Hong Kong Halts Stock’s 543% Debut in Volatile Equity Market (1)(抜粋)

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