ユーロ離脱を選挙公約に掲げる極右政党、国民戦線(FN)のルペン党首は、自分が英国の欧州連合(EU)離脱を導くメイ英首相とそっくりだと信じ込ませようとしている。

  ルペン氏は22日のTF1とのインタビューで、メイ首相は「私が実行したいと考える政策を採用して英国を導いている」と語った。

  しかし自由貿易を信奉し、トランプ米大統領の入国制限を速やかに非難しなかったことを国内で批判されたメイ首相にとって、ルペン氏から移民の「劇的な制限」や「スマートな保護主義」とおだてられても居心地が悪いだろう。英首相報道官は21日、英政府は原則としてルペン氏が率いるFNには関与しないと説明した。

  ルペン氏の発言は、メイ首相がルペン氏のライバルの1人であるマクロン前経済・産業・デジタル相と会談したことがきっかけとなった。肘鉄砲を食らった形となったルペン氏はそれでも、メイ首相の政策が自分の政策とそっくりだと発言。英国民がEU離脱を選択したおかげで、ポンド相場は輸出急増を促す水準に戻ったと指摘した。

  ルペン氏は「英国では全てが順調であり、大惨事の予想は誤りだった」と述べ、英国民投票以降、失業率は下がっており、成長もしっかりしているとの見方を示し、そのような明るい経済の先行きをフランスの有権者も期待できると主張した。

  世論調査によれば、ルペン氏は仏大統領選の第1回投票でトップになる可能性が高いが、5月7日の決選投票での同氏の勝利を示唆する世論調査結果はこれまでのところ出ておらず、中道・右派陣営の候補であるフィヨン元首相、あるいはマクロン前経済相との一騎打ちで敗北が予想されている。

原題:First Brexit, Then Frexit: Le Pen Says She’s Like Theresa May(抜粋)

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