空売り投資家ソーレン・アンダール氏が標的を求めてここまで遠くにやってきたのは初めてだ。

  米グラウカス・リサーチ・グループの共同創業者である同氏が本拠のテキサス州オースティンから飛行機ではるばる1万マイル(約1万6090キロメートル)以上もやってきた先はオーストラリアだ。もともと米国に上場する中国企業の調査で名を挙げたアンダール氏(36)だが、昨年7月に伊藤忠商事を日本で初の標的とするリポートを発表。今回の豪州訪問はそれに続く動きだ。グラウカスの調査ディレクターとして、香港でも活発に空売り対象を探している。

  アンダール氏によると、グラウカスは今月中か3月に豪企業少なくとも1社についてリポートを発表する計画。標的の詳細は明かさなかった。豪州の銀行銘柄の空売りは魅力的でないだろうとした上で、今月3日のメルボルンでのインタビューで「われわれが空売りするのは愚かで詐欺的、一時的にすぎない銘柄だ。そうした銘柄を探している」と述べた。

  同氏の日本進出は、これまでのところ厳しい結果となっている。グラウカスは伊藤忠の投資判断を「強い売り」で開始したものの、株価はこれまでに約30%上昇。伊藤忠は会計処理は適切だとして、グラウカスの指摘に反論している。

原題:Activist Glaucus Travels 10,000 Miles to Find Next Big Short (1)(抜粋)

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