23日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  ヤマトホールディングス(9064):前日比7.9%高の2454円。ヤマト運輸の労働組合が労使交渉で、宅配便荷受量抑制を求め、会社側も応じる方向と23日付の日本経済新聞朝刊が報じた。人手不足とネット通販の市場拡大で長時間労働が常態化しているという。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、利益確保が最優先の戦略を取ることになる点でポジティブと評価。会社側が十分な利益を確保した上で、賃金上昇を慎重に行いつつ、戦力を確保していくことになると現時点でイメージしているとした。

  スタートトゥデイ(3092):2.9%安の2384円。ヤマト運輸の宅配便荷受量に関する日経報道を受け、三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、スタートTは物流を完全にヤマト運輸に依存しているため、荷受量の増加が抑制された場合は成長に影響がある可能性を指摘した。運営するファッション通販サイト「ゾゾタウン」の高成長継続には、下落基調にある出荷単価の押し上げ策や他の物流会社の使用など何らかの政策変更が必要とみる。

  サイバーエージェント(4751):5.3%高の3190円。大和証券は投資判断を「中立」から「買い」に2段階引き上げた。目標株価を2680円から4600円に変更。動画配信サービス「AbemaTV」が中長期的に営業利益水準を大きく押し上げると分析した。同サービスは、若い世代に限ればメディアパワーが格段に高く、新しいマス・メディアとなる基盤がすでに整っているとみる。同サービスの大幅増益などから2020年9月期営業利益は830億円と16年9月期比2.3倍を予想した。

  JVC ケンウッド(6632):3.3%安の291円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は目標株価を290円から270円に引き下げた。18年3月期営業利益予想を従来の61億円から50億円に、19年3月期を67億円から55億円に減額。来期以降は、パブリック分野の不振とメディア分野で17年にヒット策効果が出る反動減を想定した。投資判断は「中立」を継続。

  東京電力ホールディングス(9501):1.8%安の433円。みずほ証券は目標株価を410円から360円に引き下げた。短期的に原発再稼働が見通せなくなった点や廃炉費用負担増などが業績下押し要因となるリスクが残ると指摘。2017年3月期営業利益見通しは2833億円から2770億円(会社計画3360億円)に、来期は2342億円から1950億円へ減額した。投資判断は「アンダーパフォーム」を継続。

  ANAホールディングス(9202):2.9%高の337.8円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は目標株価を340円から410円に引き上げた。欧州路線や東南アジア路線の回復が同証想定を上回っていると指摘。国際線運賃と旅客数想定を上げ、同証による18年3月期営業利益予想を1580億円から1660億円に増額した。17年3月期は会社計画1450億円に対し1484億円と算出。

  SMC(6273):5.5%高の3万3200円。クレディ・スイス証券は投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」に、目標株価を3万3000円から3万7000円に引き上げた。18年3月期は2期ぶりに過去最高益更新が期待可能で、懸念材料は払拭(ふっしょく)される公算が大きいと指摘。次の株価カタリストは5月本決算説明会とみる。

  三井造船(7003):3.9%高の188円。みずほ証券は投資判断を「アンダーパフォーム」から「中立」に、目標株価は130円から190円に引き上げた。18年3月期は子会社・三井海洋開発の高水準の利益が下支えし、業績のいったん浮上を予想。三井海洋開が建造中の浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積み出し設備(FPSO)の生産開始による未実現利益の大幅な実現益が発生するとみる。18年3月期の営業利益予想を140億円から300億円、再来期は160億円から180億円に増額した。

  パイオニア(6773):1.7%安の227円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は18年3月期営業利益予想を118億円から98億円、再来期を103億円から100億円に見直した。OEM事業の開発費負担と成長阻害、市販カーナビの収益性改善の遅れが来期以降に響くとみる。

  文化シヤッター(5930):2.3%安の841円。野村証券は非住宅向け製品数量が増加する18年3月期下期までは減益が継続と分析。採算悪化はスチールドアで想定以上で、単価の一層の下落を織り込み、17年3月期営業利益予想を88億円から76億円に(会社計画90億円)、18年3月期を96億円から85億円に減額した。目標株価は890円から840円に引き下げ、投資判断「中立」を継続。

  大和コンピューター(3816):5.1%高の1319円。16年8月-17年1月期の営業利益は従来計画から46%上振れ1億4800万円になったようだと発表した。サービスインテグレーション事業関連の受注が好調だった。

  レノバ(9519):23日に東証マザーズに新規上場した。太陽光やバイオマスなど再生可能エネルギーの発電施設を開発・運営している。初値は公開価格750円に対し50%高の1125円。17年5月期営業利益計画は前期比30%増の27億3100万円。終値は1425円。

  ユナイテッド&コレクティブ(3557):23日に東証マザーズに新規上場した。首都圏で鶏料理居酒屋「てけてけ」や和食「心」などを直営方式で展開している。17年2月期営業利益計画は前期比2.3倍の2億4500万円。売買は成立せず、公開価格1620円に対し2.3倍の3730円買い気配で取引を終えた。  

  フュージョン(3977):23日に札幌アンビシャスに新規上場した。ビッグデータの分析やマーケティングシステムの提供などを手掛ける。17年2月期営業利益計画は前期比28%増の6769万円。公開価格の1140円に対し2.3倍の2622円買い気配のまま取引を終えた。

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