米ゼネラル・モーターズ(GM)は長期低迷する欧州事業をフランスのグループPSAに売却することを目指しているが、実現を前に巨額資金が絡む問題が立ちふさがっている。財源不足の退職者向け年金基金の管理をどうするのかという問題だ。

  ブルームバーグ・ニュースがまとめたデータによれば、GMの「オペル」、「ボクソール」両部門退職者向け年金基金は約90億ドル(約1兆190億円)の資金不足に陥っている。「プジョー」を保有するPSAは年金について、全てではないにせよGMが大きな責任を引き続き負うことを望んでいる。非公開協議だとして2人の関係者が匿名を条件に述べた。

  GM、PSA両社ともに受ける影響は大きい。GMは欧州事業の撤退を望んでおり、手放す事業の年金負担全体を負いたくないと考えていると関係者の1人は説明。PSAはGM事業を引き受ける意向はあるものの、合意後は退職者に関する責任は回避するのが好ましいとしている。

  モーニングスターの自動車アナリスト、デービッド・ウィストン氏は電話インタビューで、「PSAの立場なら、GMとの合意に進みたくない理由の1つが年金だ」と述べた。GMとPSAの広報担当者はコメントを控えた。

  GMは欧州年金債務の規模を開示していないが、当局への今月の届け出で米国以外の年金基金には約240億ドルの債務があり、昨年末時点で約110億ドルの資金不足だと報告していた。

原題:GM, PSA Said Haggling Over $9 Billion Pension Gap in Sale Talks(抜粋)

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