米連邦公開市場委員会(FOMC)は利上げに関して辛抱強さを失うことを覚悟しているが、3月14-15日の次回会合でしびれを切らして行動を取ることはなさそうだ。

  FOMCは昨年、ほぼ全ての会合で利上げしない理由を見つけ、12月にようやく利上げに踏み切っていた。

  当局は極めて緩やかな行動パターンから抜け出したい意向で、年内に利上げを複数回行う自信を強めていると見受けられる。昨年12月に公表した四半期予測では、年内3回の利上げ見通しを示したが、今が次のステップを踏む正しいタイミングだと確信してはいない。一方で、経済指標が当局の見通しを裏付けるか上回れば、そうした認識はいつでも変化し得ることが22日公表のFOMC(1月31日-2月1日開催)議事録で示された。

  議事録では、経済指標が堅調に見える局面で後手に回ることを懸念するFOMC参加者と、情勢が一段と明確になるよう望んで下振れリスクをなお懸念する参加者との間で生じる摩擦が浮き彫りになった。金融市場はこうした状況が3月の利上げ見送りにつながると見込んでおり、5月の利上げ確率を50%超と想定している。

  ジェフリーズのチーフ金融エコノミスト、ウォード・マッカーシー氏は「1-3月(第1四半期)に目にしている統計はかなり素晴らしい」と述べ、議事録に記されたように、データが「現在の当局の予想と一致するかそれを上回る」という条件を満たすことになろうとコメント。当局を思いとどまらせているのは、インフレ圧力が大きく高まるリスクが当面はなさそうだという彼らの認識だと分析した。

  議事録では、投票権を持つメンバーの多くは「失業率が中長期的に見て正常と考えられる水準を大幅にアンダーシュートし、インフレ圧力が顕著に高まるというシナリオが現実化するリスクは低いものにとどまると引き続き予想した」と記された。

  トランプ政権の財政政策や規制政策もワイルドカードだ。議事録によると、「大部分の参加者」は財政など政府の政策の規模や時期、構成と経済への影響をめぐる「高い不確実性」を引き続き認め、「見通しがより明確になるにはしばらく時間が必要になる可能性が高いと考えた」とされる。これも3月の利上げ見送りの論拠となる。

原題:Fed Officials Not Losing Patience Fast Enough to Hike in March(抜粋)

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