超長期債利回り大幅低下、20年債入札順調-オペ懸念緩和で買い安心感

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  • 今までのスピードでスティープニングしなくなる-メリル日本証
  • オペは決まったこと淡々とやるのが最も信頼損ねない-SMBCフ証

債券相場は上昇。この日に実施された20年利付国債入札の結果が好調だったことを受けて買いが優勢となり、超長期ゾーンの利回りが大幅に低下した。

  23日の現物債市場では超長期債が軒並み安い。新発20年物159回債利回りは日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値から3.5ベーシスポイント(bp)低い0.655%と1日以来の水準まで買われた。新発30年物53回債利回りは4.5bp低い0.85%、新発40年物9回債利回りは5bp低い1.005%と、ともに10日以来の低水準を付けた。

  長期金利の指標となる新発10年物国債345回債利回りは横ばいの0.08%で寄り付き、午前は同水準で推移した。午後に入ると一時0.07%と、1月27日以来の水準まで買われた。

  メリルリンチ日本証券の大崎秀一チーフ金利ストラテジストは、20年債入札結果について、「日銀のオペに対する不透明感が晴れた雰囲気があり、需要が集まった感がある」と指摘。「国内需要的には、今年度は例年に比べて生保の買いが鈍く、3月に買いにくるのではないかとの見方が生じやすい」とし、「今までのようなスピードでスティープニングはしなくなるかもしれない」とみる。

  長期国債先物市場で中心限月3月物は前日比7銭高の150円15銭で取引を開始し、いったん150円11銭まで上げ幅を縮小。午後の取引開始後には150円26銭まで上昇し、結局は8銭高の150円16銭で引けた。

20年債入札

  財務省がこの日に実施した 20年利付国債(159回債リオープン、表面利率0.6%)の価格競争入札の結果は、最低落札価格が98円75銭と、ブルームバーグがまとめた市場予想の98円65銭を上回った。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は4.05倍と、2014年1月以来の高水準。小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)は4銭と、前回の8銭から縮小した。

20年債入札の結果はこちらをご覧下さい。

日本銀行本店

Photographer: Akio Kon/Bloomberg

  日銀は長期国債買い入れオペの実施日を事前に公表することを検討している。21日開催したオペ先の証券会社や銀行などの実務責任者と意見交換する「市場調節に関する懇談会」で伝えた。事情に詳しい市場関係者2人が匿名を条件に明らかにしたところによると、日銀は国債買い入れオペで、購入規模が大きく回数が多い残存期間「1年超5年以下」、「5年超10年以下」、「10年超」の3ゾーンについて、翌月のオペ実施日とそれぞれの買い入れ金額のレンジを事前に報告する方針という。

  SMBCフレンド証券の岩下真理チーフマーケットエコノミストは、「いろいろ試行錯誤したがうまくいかず、市場とのコミュニケーションがぎくしゃくする中、市場関係者を集めてオペを事前通告する話をしたようだ」と指摘。「オペの実施日を事前通告すれば硬直化するが、何も予告しなければ市場が怒る。開き直ると、決まっていることを淡々とやるのが一番市場の信頼を損ねないやり方ということだ」とし、「金利低下シナリオの人には援軍だったろう」と話した。

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