米クラフト・ハインツによる1430億ドル(約16兆2200億円)の買収提案を拒否した英蘭系ユニリーバは、株主価値創出の加速に向けて戦略的選択肢の見直しを実施していると明らかにし、今年の営業利益見通しを上方修正した。選択肢の見直しでは事業売却や会社分割の可能性が検討されているもようだ。

  ユニリーバは22日出した短い発表文で「先週の出来事はユニリーバの価値をより迅速に捕らえる必要があることを浮き彫りにした」と述べた。見直しは4月上旬に完了する見通しだとしている。

  クラフト・ハインツは買収案提示から2日後の19日にこれを撤回した。ユニリーバの戦略的見直しは、ポール・ポルマン最高経営責任者(CEO)が望ましくない買収提案をかわすために企業価値の向上に動いていることを示している。

  会社側の考えを知る関係者2人によれば、選択肢の一つは過去に撤退を検討したスプレッド食品部門の売却だ。戦略的見直しが社外秘のため匿名で取材に応じたこの2人はまた、パーソナルケア事業と食品事業を分離することや、買収で予定外の利益を期待していた投資家をなだめる策として増配を実施することも選択肢にあると話した。

  先に2017年のコア営業利益率が40-80ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)拡大する見通しだとしていたユニリーバは今回、このレンジの上限が達成できる見込みだと述べた。16年のコア営業利益率は15%で、3Gキャピタルや米投資・保険会社バークシャー・ハサウェイが出資するクラフト・ハインツの23%を下回る。

原題:Unilever Seeks to Boost Returns After Kraft Bid Collapses (3)(抜粋)

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