ウォール街は銀行株の上昇相場に不安を感じ始め、株式アナリストらは警鐘を鳴らしている。

  ブルームバーグのデータによれば、昨年の米大統領選挙以降、JPモルガン・チェースやシティグループなど銀行株の投資判断引き下げが相次ぎ、その数は引き上げの2倍近くに上っている。選挙前の3カ月は1.5倍程度だった。

  KBW銀行株指数は大統領選後に29%上昇し、バリュエーションは世界金融危機以降の最高に達した。銀行は米金利上昇とトランプ政権の政策から恩恵を受ける立場にあるものの、株価は短期間のうちに上がり過ぎたとアナリストらは懸念する。

  株価上昇で長期的なリターンの見通しを示すインプライド株式資本コストは10%を割り込んだ。これは通常、今後半年について株式リターンがマイナスになることを示唆すると、シティのキース・ホロウィッツ氏が16日のリポートに記述した。

  ただ、こうした懸念は銀行株上昇の継続を見込む投資家がひしめく現在の大勢とは相いれない。金融株に投資する上場投資信託(ETF)にはトランプ氏の大統領選挙勝利以降、約100億ドル(約1兆1320億円)の新規資金が流入した。

原題:Wall Street Getting Anxious on Bank Rally as Downgrades Pile Up(抜粋)

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