オーストラリア政府が過去最大となる110億豪ドル(約9600億円)規模の起債を行った。財政赤字の抑制に苦戦する同国が「AAA」格付けを失う懸念にもかかわらず、高利回りを追求する投資家が豪州債を求めている。

  今回発行の債券の償還期限は2028年11月。債務管理庁(AOFM)が22日発表した条件によると、利回りは3.005%となった。オーストラリアの起債規模が過去最高を更新したのは、この半年足らずで3度目。これまでの最高は1月に発行した21年12月償還債(93億豪ドル)、それより前では昨年10月に発行した同国初の30年債(76億豪ドル)だった。

  オーストラリアの債務残高は20年に6000億豪ドルを突破すると予想されている。米金融引き締め観測で世界の債券相場が下落する中でも、豪州債に対する投資家の旺盛な需要が続いている。米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のシドニー在勤マネジングディレクター、ロバート・ミード氏はAOFMの発表前に、今回の起債には200億豪ドルを超える需要があると指摘していた。

  政府が16年12月に年央財政・経済見通しを発表した後、格付けの変更は行われなかったが、S&Pグローバル・レーティングは昨年7月以降、豪州の格付け見通しを「ネガティブ(弱含み)」としている。モリソン財務相は5月に次回の財政計画を発表する予定。

原題:Australia Sells A$11 Billion of Bonds in Biggest-Ever Sale (1)(抜粋)

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