鉄鉱石の100ドルに迫る値上がりに警戒感-上昇は行き過ぎの可能性

  • 中国冶金工業規則研究院:今年の平均価格は65ドルと予想
  • マッコーリー、供給は潤沢で価格急落のリスクあると警鐘鳴らす

鉄鉱石価格が厄介な状況に陥る可能性がある。多くの弱気見通しに反し、鉄鉱石の指標価格は再び1トン=100ドルに向かっているものの、懐疑的な見方が全て払拭(ふっしょく)されたわけでなく、一部の鉱山会社は最近の価格上昇が行き過ぎとの懸念を示している。

  世界最大の鉄鋼生産国である中国の政策について指針を示す中国冶金(やきん)工業規則研究院によれば、鉄鉱石価格の今年の平均は65ドルと見込まれている。オーストラリア・英系BHPビリトンは鉄鉱石相場に下押し圧力がかかると指摘。マッコーリー・グループは供給が潤沢な中、急落のリスクがあると警鐘を鳴らす。

  イアン・ローパー氏らマッコーリーのアナリストは20日付リポートで「鉄鋼と鉄鉱石の在庫が共に高水準にあるため、われわれの見方では予想通り需要が高まるとの信頼感が低下し始め、鉄鋼各社が鉄鉱石の在庫調整サイクルに入るのは時間の問題だ」と指摘。「供給は潤沢であり、価格はファンダメンタルズ(需給関係)で支持される60ドルの水準に向かって急落すると予想している」と述べた。

  メタル・ブレティンによると、青島の鉄鉱石(鉄分62%)価格は21日、前日比2.7%高の1ドライトン=94.86ドルと、2014年8月以来の高値を付けた。
  
原題:Iron Ore’s Rally Toward $100 Triggers Alarm as Gains May Reverse(抜粋)

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