22日の東京外国為替市場のドル・円相場は反落。輸出企業などによる売りで一時1ドル=113円台前半まで水準を切り下げたものの、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の公表を米国時間に控えて、米利上げへの期待感から下げ渋った。

  午後4時4分現在のドル・円相場は前日比0.2%安の113円45銭。朝方に付けた113円73銭から、一時113円33銭までドル安・円高に振れたが、その後113円台半ばまで値を戻した。

  NBCフィナンシャル・マーケッツ・アジアのディレクター、デービッド・ルー氏(香港在勤)は、ドル・円の下落について、「輸出入企業の売り買いで小動きだったが、輸出企業の売りが優勢となった」と説明した。一方、野村証券外国為替部の高松弘一エグゼクティブ・ディレクターは、ドル・円の下落が限定的だった背景として「FOMC議事録がタカ派度を強めるのではないかと警戒されているのでは」との見方を示した。

  オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)マーケッツ本部外国為替・コモディティー営業部長の吉利重毅氏は、「年度末を控えた2月というタイミング的に本邦機関投資家の動きが出づらいこともあり、短期勢のみの動きで動意が見られない」と指摘。「市場は減税策が出てくるかもしれない来週28日のトランプ米大統領の上下院合同本会議での演説を前に様子見になっている」と言う。

  前日の海外市場で、ドル・円は一時113円78銭と16日以来の水準までドル高・円安が進んだ。フィラデルフィア連銀のハーカー総裁がMNIとのインタビューで、3月利上げの可能性を排除しないと発言したことが材料視された。

  クリーブランド連銀のメスター総裁は22日、ブルームバーグテレビジョンのインタビューで、「米経済が現在の軌道を維持すれば金利が上昇することに満足するだろう」と述べたほか、金利について「われわれは市場を驚かせたくない」と発言。この日の米国時間には、1月31日-2月1日開催分のFOMC議事録が公表される。

  野村証券の高松氏は、「連銀高官のタカ派的な発言が続いているにもかかわらず、市場の今年の利上げ回数の織り込みは2回とちょっと程度しかない」とした上で、「金利について市場を驚かせないというFRBのスタンスからすれば、市場に2.5回分くらいは織り込んでほしいのではないか」と指摘。今回のFOMC議事録については、「タカ派度を強める可能性があり、その場合ドル・円は114円台に上昇する可能性がある」との見方を示した。

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