フランス最大野党・共和党など中道・右派陣営の大統領候補であるフィヨン元首相は、妻への不正支給疑惑で落ち込んだ支持率を回復し、大統領選の決選投票に進む可能性が再び高まった。改革プログラムの修正や全国的キャンペーンが奏功し、調査会社エラブが公表した最新世論調査で、支持率の改善が示された。

  仏誌レクスプレスの委託でエラブが実施した世論調査によれば、最有力候補とされていたマクロン前経済相の第1回投票の支持率が18.5%と5ポイント低下したのに対し、フィヨン氏の支持率は21%と3ポイント上昇し、マクロン氏を逆転した。

  極右政党・国民戦線(FN)のルペン党首は4月23日に実施される第1回投票について28%(前回調査から最大2ポイント上昇)の支持を集め、引き続き最も多く票を獲得すると予想されるが、5月7日の決選投票の予想得票率は44%にとどまり、56%の票を獲得するフィヨン氏に敗れる見通し。

  フィヨン氏(62)は保守派と穏健派の有権者両方に訴える集中的なキャンペーンを過去数日にわたり展開し、安全保障をめぐる手腕を強調する一方、医療支出を削減する改革案の内容も修正した。

  これまでのところルペン氏の仏大統領選での勝利を示唆する世論調査結果は出ていないが、今回のエラブの調査では、決選投票でフィヨン氏あるいはマクロン氏と一騎打ちになる場合のルペン氏の予想得票率がいずれも初めて40%を突破し、その差が縮小しつつある。

  21日の債券市場ではルペン氏が混戦を抜け出して勝利するとの観測が材料視され、フランス10年国債のドイツ国債に対する上乗せ利回り(リスクプレミアム)が過去4年余りで最大となった。パリ時間21日午後5時半(日本時間22日午前1時半)時点で2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の78bp。

原題:Fillon Jumps in French Poll as Macron Pays for Campaign Gaffe(抜粋)

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