トランプ米政権は21日、不法移民の広範囲な取り締まりの概要を打ち出した。裁判所の聴聞なしでより多くの不法移民を速やかに国外退去させるほか、有罪判決を受けた移民だけでなく、告発されたり危険人物と考えられたりする移民を標的にする方針を表明した。

  ケリー国土安全保障長官は計画を記した文書の中で、米国はほぼ例外なく「今後、排除可能な外国人の分類を法施行の可能性から免除しない」と説明。入国審査官は犯罪者に加え、詐欺に関与したり、「政府機関の前で公的な事柄との関係を意図的に偽ったり」、政府の給付金を「悪用」したりした不法移民の本国送還を求めるべきだと述べた。

米国とメキシコ国境沿いの壁
米国とメキシコ国境沿いの壁
Photographer David Maung/Bloomberg

  長官はまた、移民当局は市民の安全や国家の安全保障にリスクを突き付けると自ら判断した移民の本国送還を求めることもできると記した。さらに長官は、国境警備隊と移民局職員の1万5000人増員と、1月25日に署名された大統領令に基づきメキシコ国境の壁の建設開始を同省に指示した。

  ケリー長官の文書は1月27日にトランプ大統領が署名したイスラム圏7カ国の国民の入国一時禁止の命令には触れていない。トランプ大統領は21日、入国制限令の修正版が「間もなく」発表されると述べた。

原題:Trump Team Maps Sweeping Deportations for Undocumented Migrants(抜粋)

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