150年前に生まれたデザートの「ベイクド・アラスカ」が全米各地のレストランで今、にわかに人気を呼んでいる。ケーキ生地とアイスクリームをメレンゲで覆い焼き目を付けた、華やかかつクラシックなこのデザートを真冬のメニューに加えるレストランが後を絶たない。

ベイクド・アラスカが初めて出されたニューヨークのデルモニコズ。1860年代にメニューに登場したとされる
ベイクド・アラスカが初めて出されたニューヨークのデルモニコズ。1860年代にメニューに登場したとされる
Photograph: ATSUSHI TOMIOKA

  ベイクド・アラスカがトレンディなデザートになった理由は単純だ。幸福感を与える食べ物で、ケーキ生地やフィリングの種類に工夫の余地があり、見栄えもする(メレンゲをテーブル脇で焼き付けるという演出が加わることもあり、写真をインスタグラムに載せるにもうってつけだ)。遊び心のあるアイスクリームの出し方にもなり、楽しい。最近はそれで十分トレンドになり得る。

  今熱いベイクド・アラスカを出しているレストランは数多い。ニューヨークのビークマン・ホテル内にあり、有名シェフのトム・コリッキオ氏が手掛けるファウラー&ウェルズがその一つだ。ペーストリー・シェフのアビー・スウェイン氏が、一昔前のニューヨークを懐かしむこのデザートを作っている。(実際、1867年のアラスカ購入を記念してベイクド・アラスカを初めて出したレストランは、ビークマンの近くにあったデルモニコズで、ビークマンが開業したのはその後すぐだった。)

ファウラー&ウェルズでは、チョコレートのフィリングが入ったベイクド・アラスカが一番人気のデザートだ
ファウラー&ウェルズでは、チョコレートのフィリングが入ったベイクド・アラスカが一番人気のデザートだ
PHOTOGRAPH: Jim Franco

  「普段はアイスクリームを冬に出すことには感心しないが、焼き色をつけたメレンゲがあるので冬でもいける」とスウェイン氏は話す。ここのベイクド・アラスカはジャーマン・チョコレート・ケーキにブラウンシュガー・アイスクリーム、ピーカンプラリネ、バーボンキャラメルを重ねている。最も売れ筋のデザートで、夏バージョンのベイクド・アラスカもすでに考案中とのことだ。

タペストリーでは、レストラン客の前でベイクド・アラスカのメレンゲに焼き色を付けるという演出が楽しめる
タペストリーでは、レストラン客の前でベイクド・アラスカのメレンゲに焼き色を付けるという演出が楽しめる
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  このほかニューヨークのタペストリーやジュヌーン、サンフランシスコのリホリホ・ヨット・クラブやメイベックス、ロサンゼルスのフェイス&フラワーでも、ベイクド・アラスカを味わうことができる。

リホリホ・ヨット・クラブのベイクド・アラスカは、トロピカルな味わいの「ベイクド・ハワイ」だ
リホリホ・ヨット・クラブのベイクド・アラスカは、トロピカルな味わいの「ベイクド・ハワイ」だ
Photograph: Shannon McLean

原題:This 150-Year-Old Dessert Is Making a Delicious Comeback(抜粋)

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