21日の欧州債市場ではユーロ参加国の国債が総じて下落した。域内の製造業とサービス業を合わせた経済活動を示す指標が2月にほぼ6年ぶりの高水準を記録。これでインフレが加速し、欧州中央銀行(ECB)が資産購入プログラムを縮小するとの観測が強まった。

  指標とされるドイツ10年債利回りは約1カ月ぶりの低水準から上昇に転じた。同年限のフランス債利回りは3日連続で上昇。IHSマークイットが発表した2月の仏総合購買担当者指数(PMI)速報値は予想に反して上昇した。
 
  一方、ギリシャ国債は続伸。債権者側が支援策をめぐる協議再開で一致し、合意に向かいつつあるとの楽観が広がったためだ。

  ウニクレディト(ミラノ)のユーロ圏担当チーフエコノミスト、マルコ・バリは「力強い内容だった経済データとエネルギー主導による消費者物価指数上昇で、ECBがハト派的な論調をやや弱め始める可能性が高まった」とし、「政策委員会内でフォワードガイダンスをどのように調整するかの議論が既に活発で、次の一歩は政策金利に対する緩和的なバイアスを取り下げる判断となる可能性がある」と語った。

  IHSマークイットが発表した2月のユーロ圏総合PMI速報値は56.0と、1月の54.4を上回った。エコノミスト調査では54.3への低下が見込まれていた。22日発表される1月のユーロ圏インフレ率改定値は1.8%と、2014年2月以来の高水準が予想されている。

  ロンドン時間午後4時17分現在、ドイツ10年債利回りは前日比1.7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.31%。20日には1月17日以来の低水準を付けていた。2年債利回りは1.9bp下げマイナス0.86%。過去最低となるマイナス0.867%を付ける場面もあった。フランス10年債利回りは2.6bp上げて1.09%。 

  ギリシャ2年債利回りは130.7bp低下の8.16%。一時は149bp低下し7.99%となった。

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原題:European Bonds Decline as PMI Data Point to Faster Inflation(抜粋)
French Bonds Fall, Curves Steepen; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

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