ある米国の富豪は、三重県の鳥羽湾でミキモトの真珠が展示された博物館を見学し、松阪牛を堪能した経験から、日本でカジノを含めた統合型リゾート施設(IR)をつくる場合、カジノ以外の娯楽(エンターテインメント)の提供が重要とみている。

米富豪のシェルドン・アデルソン氏
米富豪のシェルドン・アデルソン氏
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  米カジノ最大手のラスベガス・サンズの会長兼最高経営責任者(CEO)、シェルドン・アデルソン氏は21日に都内で投資家向けに講演し、日本に施設をつくるなら、ビジネス会議場やコンサート会場、買い物、レストランの娯楽エリアなどが大半を占め、賭博スペースは5%に満たないだろうと話した。賭博施設以外の事業の重要性を強調した。

  アデルソン氏は「マカオの一番大きなカジノでも賭博スペースは5%未満」と指摘した上で、人々がIRに求めるものは「エンターテインメントだ」と述べた。日本で娯楽スペースの建設も含め、60億ドルから最大で100億ドル(約1兆1000億円)を投資する用意があると述べた。

  証券会社CLSAによると、日本の潜在的カジノ市場は250億ドルに達し、米国やマカオに次いで世界のトップ3位に入る可能性がある。昨年末に成立したIR整備推進法を受け、日本政府は同法施行から1年以内をめどに、カジノ解禁に伴う法規制などを定めた実施法案を策定することになっている。同証券アナリストのジョン・オー氏は、IR実施法に関して、税率がどう決まるかが事業者のリターンに影響し、投資へのコミットメントを左右すると述べた。

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE