22日公表の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録では、金融当局者がインフレ見通しへの自信を強め、連邦準備制度のバランスシート縮小のための選択肢を討議した様子も示されるかもしれない。そうなれば、次回利上げの時期をめぐる議論が活発化しそうだ。

  フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジ据え置きを決めた1月31日と2月1日のFOMCの議事録は、米東部時間午後2時(日本時間23日午前4時)に公表される。

  1日に公表されたFOMC声明には、参加者が見通しをどう考えているかや、トランプ米大統領が提案する可能性のある財政面の景気刺激策について、新たな材料がほとんどなかった。FF金利先物の取引を見ると、投資家は年内に0.25ポイントずつ少なくとも2回の利上げを見込むが、3月14、15両日の次回FOMCについては据え置きを予想している。

  ノーザン・トラスト(シカゴ)のチーフエコノミスト、カール・タネンボーム氏は「声明は新味に乏しく、財政政策や金融面の行き過ぎ、バランスシート縮小の時期、インフレ動向をめぐり金融当局の見解を知りたいとして関心が高まった」と指摘。イエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長が先週議会で行った証言も多くのヒントを示すのを避けたと、タネンボーム氏は語った。

  1日の声明では、インフレ率がFOMCの目標を下回る水準に抑えられている要因としてのエネルギー価格の軟調とドル高への言及が取り除かれ、「インフレ率は中期的に2%に上昇するだろう」との見通しが示された。

  ウェルズ・ファーゴ・セキュリティーズのシニアエコノミスト、サム・ブラード氏は「声明に盛り込まれたインフレに関する文言が強めだったため、当局者の見通しに肉付けがあるか興味深い」とコメント。しばらくの間、目標を上回るインフレを容認することにFOMC参加者がどの程度安心感があるかが、議事録で分かるかもしれないと話した。

  4兆5000億ドル(約511兆円)規模に膨らんだ連邦準備制度のバランスシートをいつ、どのように縮小させていくかについての議論も議事録で浮き彫りになる可能性がある。数人の当局者はこのところ、バランスシート縮小についての話し合いを開始する時期だと明言している。

  ニューヨーク連銀で政策顧問を務めた経歴を持つマクロ・インサイト・グループのチーフ市場ストラテジスト、シェフリヤール・アンティア氏(ニューヨーク在勤)は「私が楽しみにしているのバランスシートに関する議論で、それが今回最も有益な内容だろうと考える」と発言。米金融当局者がこの問題について公然と言明するようになっているのは、バランスシート縮小の戦略を考え出すプロセスが勢いを増していく兆しだとの見方を明らかにした。

  一方、トランプ政権の経済政策案は米経済見通しに大きな影響を及ぼしそうだが、考えられるインパクトについて金融当局者がどうみているのかについては、議事録からほとんど手掛かりが得られない可能性がある。昨年12月のFOMC議事録は、政権の政策案の詳細とその実行可能性をめぐる不確実性に言及し、金融当局者は引き続きこの点を強調している。

  元FRBのエコノミストで現在はジョンズ・ホプキンス大学の教授を務めるジョナサン・ライト氏は「FOMC参加者は会合で財政政策について何か発言するのに消極的だったのではないか」とし、「その重要性は明らかだが、FOMCとして財政政策の中身を予測するのは望まなかったと考えられる」と述べた。

原題:Fed Minutes May Show Inflation Confidence, Discuss Balance Sheet(抜粋)

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