21日のロンドン市場で、英銀HSBCホールディングスの株価が1年半ぶりの大幅安となっている。昨年10-12月(第4四半期)調整後税引き前利益はアナリスト予想に届かず、収入も予想に反して減少した。同行はコスト削減目標を拡大させたほか自社株買い継続の計画を示した。

  21日の発表資料によれば、一時的項目を除いた調整後税引前利益は39%増の26億2000万ドル(約3000億円)。ブルームバーグ・ニュースが集計したアナリスト6人の予想平均(37億8000万ドル)を下回った。調整前ベースの税引き前損益は34億ドルの赤字となった。

  コスト削減目標は10億ドル拡大させ60億ドルとした。10-12月の調整後収入は前年同期比3%減の110億ドル。アナリスト予想は124億ドルだった。営業経費は3%増の84億ドル。アナリスト予想平均は83億ドルだった。

  株価は一時6.8%安と、2015年8月以来の下落幅を記録。昨年6月23日の英国の国民投票以降では約47%上昇している。

  スチュアート・ガリバー最高経営責任者(CEO)は自社株買いに10億ドル相当を投じると発表した。同行は25億ドルの自社株買いを昨年実施し、株価はロンドン市場で3年ぶりの高値を付けていた。同CEOは5年にわたる減収に直面する一方、世界に広がる拠点を整理し、50億ドルの経費削減を実現した。英国が欧州連合(EU)離脱を選択したことで英国業務の見直しを迫られるほか、トランプ米大統領の保護主義的な政策スタンスに伴って予想される世界的混乱を乗り切る備えも必要だ。

  ガリバーCEOは発表文で、「2017年は地政学的動きや貿易障壁の拡大、規制面の不確実性に伴う新たな困難が予想される」とコメントした。

原題:HSBC Reports Wider Quarterly Loss as Interest Income Falls (1)(抜粋)
HSBC Shares Fall After Missing Profit Estimates on Revenue Drop

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