ブラジルのヴァーレ、持ち株構成変更へ-企業統治改善期待で株価上昇

鉄鉱石生産最大手、ブラジルのヴァーレは、年金基金や銀行が20年間にわたり経営権を握ってきた構造の解体に向け動き出した。同社の透明性を阻む要因となっていた持ち株構造が段階的に簡素化される。ヴァーレの株価は20日の取引で上昇した。

  同日の発表資料によると、ヴァーレを投資会社ヴァーレパールを通じて保有してきた株主は、株式保有契約の期限切れに伴い同投資会社株をヴァーレの普通株式に転換する。契約では、株式公開を実施しない限りは1株主当たりの最大保有比率は25%までと定めている。

  BTGパクチュアルの分析によると、今回の動きは、ブラジルの取引所の中でもコーポレートガバナンス(企業統治)について高い基準を求める「新市場(ノボ・メルカド)」へのヴァーレ上場を支援する。そうなれば、リオ・ティント・グループやBHPビリトンなどの競合他社に比べて割安で取引されているヴァーレ株の価値を押し上げ、流動性を高め、政府介入のイメージを減らすことになる。

  ヴァーレには1997年の民営化以降、公的および民間の株主が混在。同社は今後、明白な支配的株主グループのいない企業になることを目指す。大手ブラジル企業で支配的株主がいないのは数社に限られている。

  ヴァーレの説明によると、同社およびヴァーレパールは法人として手続き承認が必要。ブラデスパルや三井物産を含むヴァーレパールの株主が同意すれば、ヴァーレ普通株持ち分は合わせて50%未満となる。20日のサンパウロ市場でヴァーレ株は6.2%高で終了した。

原題:Vale Jumps as Owners Untangle Structure to Boost Governance (3)(抜粋)

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