韓国国内を揺るがすサムスングループの汚職スキャンダルを受け、韓国公正取引委員会から独占禁止法に違反したとして多額の制裁金支払いを命じられている米クアルコムには異議を申し立てる新たな手段が生まれている。

  サムスングループの事実上のトップを務める李在鎔サムスン電子副会長は先週、事業継承への政府の支持と引き換えに朴槿恵大統領の友人への資金提供に関与した容疑で逮捕された。また、特別検事は公取委に対するサムスンの影響力も調べており、1月まで副委員長を務めていたキム・ハクヒョン氏を事情聴取した。

  クアルコムは昨年12月に独禁法に違反としたとして過去最大となる1兆300億ウォン(約1020億円)の制裁金を命じられたが、キム氏はそれを承認する立場にあったと同社は指摘。サムスン電子はクアルコムの主要顧客であり、クアルコムに支払うライセンス料が引き下げられればサムスンは大きな恩恵を受ける。

  クアルコムのドン・ローゼンバーグ法務顧問は「今回の誤った判断は、商業的利益が大きく影響したとわれわれが考える不公平なプロセスの産物だ」と説明。「当社の案件を担当した元公取委副委員長とサムスンのつながりに対する特別検事の捜査に関する最近の報道により、われわれの懸念は高まっている」と話した。

  公取委のシン・ヨンホ報道官は、クアルコムへの制裁金は最近のスキャンダルとは無関係だと説明。韓国国内でクアルコムが独禁法に違反したことが理由だと述べた。公取委を離れたキム氏の連絡先は入手できなかった。サムスンは公取委から便宜を受けたということはないとしている。

原題:Qualcomm Says Samsung Scandal Weakens Korea Antitrust Ruling (1)(抜粋)

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