新規株式公開(IPO)を予定する米スナップの経営陣は20日、アドバイザーらと共に投資家への売り込みを図った。ロンドンでの説明会には引き受けを担当する英バークレイズの最高経営責任者(CEO)も参加したが、今のところ厳しそうだ。

  写真・動画共有アプリ「スナップチャット」を運営するスナップのエバン・スピーゲルCEOら経営幹部は、利用者数の伸び率低下について投資家から質問を浴びた。説明会に出席した複数のファンドマネジャーが、非公開の議論であることを理由に匿名を条件に明かした。

  会社の所有構造に関しても投資家は質問。米証券取引委員会(SEC)に提出された届出書によると、スナップは米国では初となる無議決権株の上場を予定しており、これを保有する株主は取締役指名や経営幹部の報酬などの決定について影響力を行使できない。

  説明会はロンドン金融地区の中心部で行われ、約70人のファンドマネジャーやアナリストが出席。主幹事を務めるモルガン・スタンレーとゴールドマン・サックス・グループと共にIPOの引受業務を担当するバークレイズのジェス・ステーリーCEOが、プレゼンテーションの冒頭でスナップを紹介した。しかし、質疑応答やより小規模の会議では、利用者の伸びに質問が集中。ファンドマネジャーが伸びの鈍化について、フェイスブックなどのライバル企業との競合と同様に深刻な問題と考えていることを示唆した。

  目論見書によると、スナップの1日の平均アクティブユーザー数の伸びは2016年10-12月(第4四半期)に50%を下回った。これは少なくとも14年以来初めて。

  スナップのロンドン在勤の広報担当者はこの記事の取材に対するコメントを控えた。

  ブルームバーグが閲覧した資料によると、スナップのIPOは3月1日に価格決定の見込み。ソーシャルメディア企業のIPOは約3年前のツイッター以来となる。スナップが想定するバリュエーションは195億-222億ドル(約2兆2200億-2兆5200億円)。

  スナップのロードショー(投資家向け説明会)は、21日にニューヨーク・マンハッタンに戻る。マンダリン・オリエンタルで行われる昼食付き説明会で同社が同様の質問を受けることは間違いない。

原題:Snap’s IPO Draws Barclays CEO, But London Investors Remain Wary(抜粋)

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