オーストラリアのターンブル首相は、トランプ米大統領について「人柄が大きく、大きな仕事をする」人物と評した。

  ターンブル首相(62)は21日、シドニーでのブルームバーグとのインタビューで、「何度か話す機会を持ったが、建設的であり、ざっくばらんで率直なやりとりだった」と説明。豪政府のホワイトハウスへのアプローチは、トランプ氏の大統領選出後も変わらないと語った。

ターンブル豪首相(21日)
ターンブル豪首相(21日)
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  首相は「われわれは整然と冷静に一貫して国益を追求し、米国の友人と話す際には極めて率直でざっくばらんに言い分を主張する。ご承知の通り、良き友人とは、公に何を話すかについてかなり慎重になる」と述べた。

  豪州はアジア太平洋の重要な同盟国として米国の国益を支持する一方、最大の貿易相手国である中国とも関係を築くという微妙な外交のかじ取りを何年も続けてきた。トランプ政権発足後は、突然の政策変更や他国への批判、深夜のツイッターのコメントなど、トランプ氏のリーダーシップのスタイルに順応しようと豪州も奮闘している。

  トランプ大統領は就任後、豪州が長年推進してきた環太平洋連携協定(TPP)からの撤退を直ちに指示した。2月初めにはオバマ前政権が豪政府と合意した豪州からの難民受け入れ計画をツイッターで「愚か」と批判。これに先立ち、トランプ氏がターンブル首相との電話会談を「突然打ち切った」と米紙ワシントン・ポストが報じていた。

  豪州は米国抜きでもTPPの推進を目指し、加盟する可能性のある国と来月チリで協議を行う予定。チオボー貿易・投資相は、TPPは最大の加盟国抜きでも「絶対的に」重要だと語った。

  ターンブル首相は、豪州経済の貿易への依存度は米国よりはるかに高いと指摘。「米国は撤退したが、TPPの当初の狙いを持続させる方法を探っている」とインタビューで発言。「幾つかの政治情勢を理由に悲観的になるのは簡単だ。だが、自由貿易を目指す道筋はこの先も続く」との見解を示した。

  首相はさらに「より開かれた市場や自由貿易に向けた動きを維持していくことが重要だ。豪州は貿易立国であり、われわれの将来は2400万の国民だけでなく、全世界に対してモノを売ることができるかどうかにかかっている」と述べた。

原題:Frank Exchanges With Trump Not for Public View, Turnbull Says(抜粋)

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