20日の欧州債市場では幅広い年限でフランス国債が下落した。大統領選の第1回投票が約9週間後に迫り、相場が大きく揺れている。ドイツ2年債は上昇し、利回りは過去最低を記録した。

  フランス10年債のドイツ国債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)は2012年以降の最大に広がった。大統領選の第1回投票と決選投票の有権者の意向を問う世論調査で、極右候補ルペン国民戦線(FN)党首の支持率上昇が明らかになった。中道で無所属のマクロン前経済・産業・デジタル相が過去の植民地政策に関する自らの発言に対する批判への対応に追われたほか、左派候補2人が目指した共闘の取り組みはいったん決裂した。

  DZ銀行(フランクフルト)のストラテジスト、クリスティアン・レンク氏は、「政治が引き続き短期債の動向を主に左右している。その反応は中核国と周辺国とで大きく違う」とし、「最新の世論調査次第で、市場は高揚感から絶望へと陥ることもあり得る」と語った。

  ロンドン時間午後4時29分現在、フランス2年債利回りは前週末比5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇のマイナス0.44%。10年債利回りは1.9bp上げ1.06%で、ドイツ国債とのスプレッドは75.8bp。一時は12年以降最大となる82bpまで広がった。

  ドイツ2年債利回りは3.6bp低下しマイナス0.85%となった。

  金融支援の継続に向け、債権団がアテネでの交渉再開に合意したギリシャの国債は各年限で上昇。2年債利回りは71bp低下の9.24%、10年債利回りは35bp低下の7.50%となった。

* ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください。

原題:French Bonds Slump as Political Campaign Still Seen Wide Open(抜粋)
Front-End French Bonds Suffer; End-of-Day Curves, Cross Spreads(抜粋)
Greek Bonds Rise on Deal Hope as UBS Says Wait for Sign-Off (抜粋)

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