フランス大統領選挙では極右政党、国民戦線(FN)のルペン党首の支持率が上昇した。安全をめぐる懸念が同候補の追い風となっているもようだ。

  オピニオンウェイが毎日集計する世論調査によると、20日には第1回投票におけるルペン氏の支持率が1ポイント上昇して27%。 マクロン前経済相とフィヨン元首相はいずれも20%で変わらずだった。決選投票については、ルペン氏勝利を示す世論調査結果はまだないものの、差は縮まった。マクロン氏対ルペン氏なら58%対42%でマクロン氏が勝利する見込みだが、マクロン氏のリードは2週間弱の間に半分になった。

Marine Le Pen
Marine Le Pen
Photographer: Valery Hache/AFP via Getty Images

  警察の暴虐に対する抗議行動が先週フランス全土に広がり、デモ自体は総じておとなしいものだったが、これに対するルペン氏の強硬な姿勢が支持を集めている。フランスでは2年余りの間にテロで200人以上が犠牲となり、有権者は安全を重視している。

  オピニオンウェイのディレクター、ブルーノ・ジャンバール氏は「安全が全てだ」と述べた。また、「他の候補がお互いを非難し、自身の問題を払しょくできないことが、ルペン氏の追い風になっている」とも指摘した。ハリスによる別の世論調査で、安全に関してはルペン氏が最良の大統領候補との見方が示された。

  先頭を走っていたマクロン氏は週末に、フランスの植民地政策についての発言でつまづいた。社会党のブノワ・アモン氏と左翼党のジャンリュック・メランション氏は共闘を検討したが、結局非難合戦を繰り広げた。調査でアモン氏の支持率は16%、メランション氏は12%で、共闘すればルペン氏との闘いで有利に立てるはずだった。

   世論調査会社Elabeの政治研究責任者、イブマリー・キャン氏はこの週末の闘いは熾烈(しれつ)だったとして、「ますます結果の見えない大統領選挙だ」と話した。第1回投票は4月23日、決戦投票は5月7日に行われる。

原題:Le Pen Advances in French Polls as Security Concerns Sway Voters(抜粋)

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