円相場は米当局の利上げに伴い半年内に1ド ル=120円に下落するが、それ以上安くはならないと、元国際通貨基金 (IMF)チーフエコノミストのスティーブン・ジェン氏が予想した。

ヘッジファンド、ユーリゾンSLJキャピタルで最高経営責任者 (CEO)を務めるジェン氏は、円が反発し、2018年の早い段階で対ド ルで100円に達するとみている。債券購入による日銀の利回りコントロ ールと景気刺激策が限界に達するからだという。日銀は既に日本国債の 発行残高の40%余りを保有。拡大した債券購入プログラムを13年4月に 開始する前は14%程度だった。

ジェン氏は先週のインタビューで「他のどの中銀よりも日銀の非伝 統的金融政策は限界に近い」と指摘。日銀があらゆる選択肢を使い果た した後、円は適正水準である1ドル=90円前後に戻るだろうと語った。

日銀は10年物国債利回りをゼロ付近に抑えようとしている。その一 方で、一部の先進国ではインフレ上昇と景気見通しの改善で債券利回り が上昇しつつある。

ジェン氏は「資本の流れは非常に強くなるため、日銀が名目金利を 一定水準に保とうとすればドル・円相場への影響が他のゆがみを生み、 他国から政策対応を引き起こすだろう」とし、「ゼロ%の利回り目標は 米当局のフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標と同じように使わ れ、調整されるだろう。欧州中央銀行(ECB)はテーパリングするだ ろう」と語った。

今年の米利上げ3回を予想するジェン氏は、今後6カ月は「日本と 日銀というよりも、米当局次第だ」と述べた。

原題:Yen to Hit Bottom at 120 Before Rallying, Jen Says (Correct)(抜粋)

--取材協力:Masaki Kondo.

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