英国の銀行が発表する今回の決算への期待値は低い。

  ブルームバーグが集計した市場予想平均によれば、FTSE100指数の業種別で2番目に大きいウエートを占める銀行業の2016年利益は、平均で約14%減少したもようだ。それだけではない。世界的なリフレ期待を追い風にここ数カ月上昇した銀行株に対するアナリストの見方は、09年以降で最も弱気な水準にある。

  同指数採用の銀行5行はいずれも今週中に昨年の通期決算を発表する。先陣を切るのは21日のHSBCホールディングスで、24日にスタンダードチャータードが締めくくる。

バリュエーション

  ブルームバーグの集計データによると、大手英銀の株価純資産倍率(PBR)の平均は0.8倍をやや下回る水準にある。これは世界的に金融機関の資本力懸念が広がって売り込まれる前の昨年初め以来の高水準近辺だ。最高はロイズ・バンキング・グループの1.1倍で、最低はロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)。

投資判断

  昨年6月の英EU離脱決定以降、英銀5行の株価は軒並み30%以上回復したのを受け、株式アナリストは一段と悲観的になりつつある。アナリストの投資判断の平均は最低1から最高5までの5段階で現在3を割り込み、09年以降見られなかった水準付近にある。RBSの投資判断は最低で、最高はロイズ。

期待値

  2016年決算の減益は織り込まれているため、決算発表では将来の業績に関するコメントに投資家の注目が集まるだろう。アナリストは17年の英銀の利益については比較的楽観的で、13%増益を見込んでいる。それでもストックス欧州600指数に採用された他国の銀行株の16%増益予想には後れを取っている。

原題:British Banks Have a Low Bar to Leap Over This Earnings Season(抜粋)

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