【個別銘柄】ブリヂスト大幅高、ソフバンク上昇、テンプHDは安い

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20日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  ブリヂストン(5108):前週末比5.4%高の4549円。発行済み株式総数の6.4%、金額で1500億円を上限に自社株買いを行うと17日に発表した。取得した自社株と2000万株を2018年1月19日に消却もする。クレディ・スイス証券は、今回の発表で17年12月期計画ベースの総株主還元性向は9割超となり、ポジティブサプライズと評価。会社側が前期比0.5%増の4520億円とした17年12月期営業利益計画については、タイヤメーカー他社が減益ガイダンスを発表する中、相対的に同社に対する安心感が増しそうだとみる。

  関西地銀:みなと銀行(8543)が10%高の2438円、関西アーバン銀行(8545)が4.9%高の1579円。両行と近畿大阪銀行の地銀3行が経営統合する方向で最終調整に入ったことが明らかになったと日本経済新聞電子版が20日午後2時半過ぎに報じた。また、読売新聞電子版では、三井住友フィナンシャルグループ(8316)が、傘下の関西ア銀とみなと銀をりそなホールディングス(8308)に売却する方向で最終調整に入ったと報道。りそなは両行に対し株式公開買い付け(TOB)を行うことを検討しているとした。同報道を受けてみなと銀、関西ア銀の株価が急上昇。東証は午後2時49分から両社株の売買を一時停止した。

  ソフトバンクグループ(9984):3.2%高の8789円。傘下の米スプリントをTモバイルUSと合併させることに前向きだとロイターが報じた。スプリントの支配権をTモバイルUSに譲る一方、合併で誕生した新会社の少数株式は維持する構えとしている。三菱UFJモルガン・スタンレー証券はサプライズはないが株価に与える影響はややポジティブと指摘。スプリントがTモバイルを買収するシナリオならソフバンクの有利子負債増加の懸念が嫌気される可能性があるが、今回のようにスプリントの経営権譲渡シナリオならば同懸念が後退とみる。

  テンプホールディングス(2181):4.6%安の1937円。創業者で筆頭株主の篠原欣子氏が保有する2435万株の売り出しと、オーバーアロットメントによる売り出し365万株を実施すると17日に発表。需給悪化が懸念された。

  東京製鉄(5423):2%安の1043円。3月の販売価格は全品種据え置きとすると20日午前に発表した。先月まで3カ月連続の値上げを完遂も、新年度に向けて、これまでのメーカー値上げと市況との連動を確実なものにするため。立花証券の入沢健アナリストは、価格据え置きで一部の値上げ期待が後退、今後の需要が減る可能性もあり業績への影響が警戒された、と電話取材で指摘。原料価格の上げ一巡を受けて、値上げ基調だった製品価格の動向が注目されていた、と述べた。

  日本光電(6849):2.2%安の2483円。みずほ証券は、17年3月期営業利益予想を160億円から147億円(会社計画155億円)へ減額した。会社側が示した17年3月期の下方修正後の計画はまだ強気だと指摘。計画から逆算される1-3月の海外売上高は円ベースで前年比26%増と達成のハードルは高いと思われるとした。投資判断「買い」、目標株価2800円は継続。

  大平洋金属(5541):5.6%高の417円。マッコーリー証券は投資判断を「アンダーパフォーム」から「アウトパフォーム」に2段階引き上げ、目標株価を280円から450円に見直した。2つの潜在的なポジティブ要因に言及し、1つはインドネシアの鉱石禁輸解除後、調達の大半を占める低品位フィリピン産鉱石から高品位インドネシア産鉱石へ変更でき、処理費用を低下できると指摘。さらには、フィリピンの鉱山閉鎖実施なら18年3月期のニッケル価格の同証前提(1ポンド=4.5ドル)は上振れの可能性があるとみる。4期連続営業赤字の後、18年3月期は小幅に黒字となる上、利益には大幅な上振れ余地があると予想。19年3月期予想基準でのバリュエーションは魅力的としている。

  日立化成(4217):1.8%安の3225円。クレディ・スイス証券は投資判断を「アウトパフォーム」から「中立」に引き下げた。業績が好調だが、直近12カ月のTOPIX相対株価は56%のアウトパフォーマンスで、17年度最高益見通しを織り込んだと判断した。為替前提やリチウムイオン電池用負極材の車載向け売上拡大などを織り込み、同証による18年3月期営業利益予想を610億円から645億円、19年3月期を650億円から685億円に引き上げた。

  RS Technologies(3445):4.4%高の5950円。いちよし経済研究所は、再生ウエハー需要の拡大を受け、中期では緩やかな収益拡大を予想。国内外工場のフル稼働持続や生産効率改善による若干の能力増を織り込み、17年12月期営業利益予想を従来の18億円から22億円に(会社計画19億3900万円)、18年12月期を20億円から24億5000万円に増額した。再生ウエハー需要は受託生産会社の投資拡大などを受けて今後も拡大基調とみる。

  UACJ(5741):1.9%高の321円。米テスラの量販電気自動車向けにアルミ部品を増産すると20日付けの日本経済新聞朝刊が報じた。野村証券は、同社は自動車向けアルミ需要の中期的な成長を取り込むことを目指しており、今回もその戦略に沿った投資だと評価した。

  セリア(2782):4.3%高の8510円。17年3月期末の配当計画を1株35円から40円(前期は30円)に引き上げた。業績が期初見込みを上回って順調に推移していることなどを勘案した。同時に3月末の株主を対象に1株を2株に分割することも発表。

  ハピネス・アンド・ディ(3174):150円(21%)高の863円ストップ高。17年2月期営業利益予想を2億6800万円から3億9200万円に上方修正すると発表した。ジュエリーやアクセサリーなどクリスマス商戦を含む年末年始の売り上げが好調に推移。不採算店閉鎖などによる販売管理費の削減なども寄与した。

  ハーツユナイテッドグループ(3676):1.8%高の1504円。発行済み株式総数の3.4%に当たる76万株、金額で10億円を上限に自己株を取得すると発表した。期間は20日から4月28日まで。

  クリヤマホールディングス(3355):2.7%安の1465円。いちよし経済研究所は17年12月期営業利益予想を32億円から25億円(会社計画21億円)に、18年12月期を40億円から32億円に減額した。16年12月期営業利益は前期比33%減の19億8800万円と同経研予想27億円を下回ったとし、低調な着地を織り込んだ。

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