ムニューチン米財務長官は13日の就任以降、中国の汪洋副首相、ハモンド英財務相、麻生太郎財務相、ドイツのショイブレ財務相と電話で会談した。ムニューチン氏が正式に就任したことで、20カ国・地域(G20)の財務相らはムニューチン氏が米国の通貨政策を明確にするのか、あるいは通貨価値の競争的な引き下げは避けるというオバマ政権時の約束をもはや信じていないのかどうかの手掛かりを探すことになる見通しだ。

  オバマ政権で財務次官(国際問題担当)を務めたネイサン・シーツ氏は、トランプ政権が発するコメントが市場のボラティリティーを引き起こすことになれば、G20各国はレトリックをエスカレートさせるかもしれないと話す。

  トランプ大統領の経済政策の課題はとりわけ通商政策の修正に重点を置いており、これは強いドル政策とは相反する可能性がある。過去20年の伝統だった強いドル政策を支持する代わりに、トランプ政権は通貨に関してはそれほど一貫性のない姿勢を示している。ムニューチン財務長官はこれまでのところ、トランプ大統領やそのアドバイザーたちよりも慎重なアプローチを取る兆候を示している。

  通貨政策をめぐる相違が詳細に議論される場となるのは、3月中旬にドイツで開かれるG20財務相・中央銀行総裁会議だ。世界中の政策当局者はとりわけ、対中貿易に関するトランプ政権の最初の一手を待っていることだろう。トランプ氏は選挙戦の間、中国をすぐに為替操作国に認定すると主張してきたが、就任から数週間たった現在、そうした動きには出ていない。

  シーツ氏は、中国は今、様子見姿勢を取っているところだろうと指摘。中国は「通貨や通商政策を含む広範な可能性に対していかに守りを固めるかを考えている」と語った。

原題:Mnuchin Warned by Japan, Germany as G-20 Fears Policy Shift (2)(抜粋)

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