17日の欧州債市場では、ドイツなどの中核国の国債が買われた。域内政治・経済の先行きが不透明になり、安全とされる資産を求める動きが強まった。

  フランス社会党の大統領候補であるブノワ・アモン氏が、候補一本化に向け急進左派のジャンリュク・メレンション氏と協議していることを明らかにした。これを受けて5月の決選投票で、極右政党、国民戦線(FN)のルペン党首が中道派候補と対決しない可能性が高まった。この日はオーストリアとオランダの国債も買われた。

  イタリア国債は下落。レンツィ前首相は与党・民主党のさらなる分裂を回避するため、今週末の会合で厳しい戦いに臨む。英10年債利回りは昨年11月以来の低水準に達した。1月の英小売売上高が3カ月連続で落ち込んだことを受け、イングランド銀行は景気支援策を継続する必要があるとの見方が強まった。

  コメルツ銀行の債券ストラテジスト、デービッド・シュナウツ氏(ロンドン在勤)は「フランスと周辺国に関して警戒している」とし、これから大統領選第1回投票までの間に何が起こるかを予測するのは極めて難しいと語った。

  みずほインターナショナルの金利戦略責任者、ピーター・チャトウェル氏(ロンドン在勤)は「アモン、メレンション両氏の協力が実現した場合、フランス国債にとって悪材料となるだろう」とし、「第1回投票でフィヨン、マクロン両氏が脱落し、決選投票では市場にとって好ましくない候補が2人残ることになる」と説明した。

  ロンドン時間午後4時11分現在、ドイツ10年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.31%。フランス10年債利回りは3bp上昇し1.05%と、ドイツ国債とのスプレッドが拡大した。

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原題:European Bond Investors Seek Havens as Political Risks Increase(抜粋)French Risks Lift Core EGBs; End-of-Day Curves, Cross Spreads(抜粋)

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