サムスングループの事実上のトップを務める李在鎔サムスン電子副会長が17日、贈賄や偽証、横領などの容疑で逮捕された。韓国最強の企業グループの正式なトップ就任への道が危うくなっている。

  ソウル中央地裁はこの日早朝、李副会長の逮捕状を発付。同地裁の報道官は、逃亡や証拠隠滅の恐れがあるため逮捕は適切だと説明した。訴訟手続きなどを含めると、裁判所の判決が下るまで最長1年半かかる可能性がある。

  特別検事の捜査チームは、サムスンの事業継承計画への政府の支持と引き換えに朴槿恵大統領の友人に便宜を図るため、最大430億ウォン(約43億円)の資金提供が行われた疑惑をめぐり、李副会長(48)の関与の有無を調べてきた。

  同地裁はサムスン電子の朴商鎮社長の逮捕状請求については退けた。朴社長が李副会長の職務の一部を恐らく継承する見通し。

  サムスングループは「今後の裁判所での手続きを通じて真実が明らかになるよう最善を尽くす」とのコメントを発表した。

  捜査チームは1月にも逮捕状を請求していたが、裁判所は証拠が不十分だとして同月19日に請求を退けていた。同チームの報道官は今月14日、2回目の逮捕状請求に当たり、李副会長が犯罪行為によって利益を隠匿し、海外に資産を隠していた証拠を見つけたと説明していた。

  同報道官は17日、「特別検事は当然、起訴を目指す計画だ」と説明。「前回、われわれは贈賄が主に合併に関わるものだったことを突き止めた。しかし合併だけではなく、李氏の事業継承にも関連していることが分かった」と語った。

  サムスンは朴政権からの便宜を見返りに資金などを提供した疑惑を否定している。創業家の3代目である李副会長は、父親の李健熙氏が入院した2014年以来、事実上のトップを務めている。

  李副会長は昨年12月に国会で証言した際、優遇措置と引き換えに寄付を行うよう指示したことはなく、2015年にサムスングループ関連会社2社の合併計画について政府の支援を求めたとされる疑惑を否定した。ただ、朴大統領と私的な会合を持ったことはあり、大統領の友人の娘に馬術訓練用の10億ウォン相当の馬を提供したことは認めた。

原題:Samsung Heir Jay Y. Lee Is Arrested on Bribery Allegations (1)(抜粋)

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