ANAホールディングスは16日、傘下事業会社の全日本空輸(ANA)の社長に平子裕志取締役執行役員(59)が4月1日付で就任すると発表した。篠辺修社長(64)はANAHDの副会長に就任する。国際線拡充の事業方針を継続し、航空会社としての認知度向上を進める方針だ。

  平子取締役は同日、都内で開催した会見で「世界の政治経済の流れはますます一寸先は闇の様相を呈している。耐久力を発揮し、持続的な成長を可能とする礎を築くことが私の役目」と抱負を述べた。篠辺社長は平子氏を選んだ理由について、ニューヨーク支店長など国際経験がある点を挙げた。

  同社は2018年度にハワイ路線にエアバス380を投入する予定。超大型旅客機の就航に併せ、現地での受け入れ態勢の拡大などリゾート関連事業を充実させる考えだ。平子氏は、こういった取り組みをハワイ以外のリゾートでも行うことで国際線を一層強化したいと話した。

  ANAは16日午前、「重要な経営課題」に関して午後に会見すると発表。それまで前日比プラス圏で推移していたANAHD株は、発表を受けて一時同7.2%まで下落した。同社は午後2時15分に、「会見の内容は当社の重要な子会社である全日本空輸株式会社における代表取締役の異動に関するもの」と追加で発表。同社株の16日の終値は1.2%安の324.5円だった。

  ANAグループは2013年4月に持ち株会社制度に移行しており、篠辺氏がグループ最大の航空輸送事業会社ANAの初代社長に就いていた。篠辺社長は、平子氏の退任後に空席となる取締役を含むANAHDの人事については「現時点では何も決まっていない」と述べるにとどめた。

平子氏の職歴

  • 1981年3月  東京大学経済学部卒業
  • 1981年4月  全日空入社
  • 2011年6月  全日空執行役員 営業推進本部 副本部長
  • 2012年4月  全日空執行役員 米州室長兼ニューヨーク支店長
  • 2015年6月  ANAHD 取締役執行役員 財務企画・IR部担当
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