中国が人民元相場を支えるために外貨準備を活用する中で、2016年の同国の米国債保有残高は過去最大の減少となった。海外勢で最大の米国債保有国である日本も2年連続で残高を減らした。

  米財務省が15日発表した昨年12月の対米証券投資動向によれば、中国の米国債保有残高は1兆600億ドル(約121兆円)と、前年比で1880億ドルの減少となった。前月比では91億ドル増加し、昨年5月以来のプラス。

  日本の米国債保有は5カ月連続で減少し、前月比178億ドル減の1兆900億ドル。前年比で316億ドルの減少だった。

  中国人民銀行は14年以降、元相場下支えと海外への資本流出阻止に向けた取り組みの中で外貨準備高の4分の1を費やした。中国の米国債売りは米政府の借り入れコストを押し上げる要因となっている。昨年の米10年債利回りは一時の1.3%から2.6%に上昇した。

  シーポート・グローバル・ホールディングスの国債トレーディング戦略担当マネジングディレクター、トム・ディガロマ氏は「中国は米国債市場で巨大なプレーヤーであり、買い手になろうと売り手になろうと相場を動かすことができる」と指摘。「米10年債利回りが今年3%に達するとすれば、そのきっかけとなるのは中国だろう」と述べた。

  米財務省の統計には国際資本フローのデータも含まれており、12月の外国勢による米長期証券投資は129億ドルの売り越しだった。財務省短期証券(TB)や株式スワップなどの短期証券を含む全体では428億ドルの流出。昨年12月時点の外国勢による米国債保有総額は約6兆ドルで、前年同月の6兆1500億ドルから減少した。

原題:China’s Treasury Holdings Dropped in 2016 by Most on Record (1)(抜粋)

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