米情報機関と連邦捜査局(FBI)はトランプ大統領の顧問や側近が昨年の大統領選中とその後にロシアと接触していた疑惑の全容解明に向け、大掛かりな捜査を進めている。事情に詳しい国家安全保障分野の当局者4人が明らかにした。

  現在、複数の当局が米大統領選へのロシアの干渉疑惑を調査しており、相互に随時協力し合いながら進めている。これら当局者が機密に関わる問題であることを理由に、匿名で語った。調査は13日のフリン大統領補佐官(国家安全保障担当)辞任の前から行われている。

  当局者のうち2人によると、捜査対象となっているトランプ大統領の側近はフリン氏のほか、選挙対策本部長を務めたポール・マナフォート氏、エネルギーコンサルタントのカーター・ページ氏、共和党のロビイストを長く務めているロジャー・ストーン氏。

  マナフォート氏はブルームバーグに宛てた文書で、「選挙戦の最中およびその前後に、プーチン大統領ないしロシア政府と接触したことは直接的にも間接的にも一切ない」と説明した。

  当局者1人によれば、FBIは現在、並行して2つの捜査を進めている。1つは情報活動阻止に向けた捜査で、ロシアのスパイ活動の把握と、米当局者との共謀や情報交換があったとすれば、どの程度の関与かという点の解明を目指している。もう1つはサイバーセキュリティーの捜査であり、米国の政治団体やロビイストらへのハッカー攻撃が対象。

  当局者2人によれば、捜査の焦点の1つはフリン氏が昨年12月にキスリャク駐米ロシア大使にかけた電話だ。この通話は情報機関によって盗聴され、FBIに伝えられたという。トランプ氏の大統領就任後まもなく、FBIはフリン氏を事情聴取している。

  トランプ大統領の側近らとロシアの情報機関との接触疑惑をめぐっては、民主党議員に加え共和党の重鎮も15日、徹底調査を訴えた。

原題:U.S. Spy Agencies, FBI Said to Probe Trump Team’s Russia Calls(抜粋)

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