米投資会社フォートレス・インベストメント・グループの株式とコールオプションの売買高が14日、ソフトバンクグループによる同社買収が発表されるわずか数時間前に数カ月ぶりの高水準に膨らんでいた。

  フォートレス株は14日、6.5%高で取引を終え、昨年4月以来の大幅高となった。出来高は850万株強と、ブルームバーグのデータによると昨年平均の9倍近い水準となった。行使価格6ドルの3月限のオプションの売買は8328枚となり、建玉は4倍に膨らんだ。このオプションの価値は15日に一時388%急騰した。

  株・オプションの取引急増は、ソフトバンクグループがフォートレスを33億ドル(約3770億円)の現金で買収することが伝えられる前に起きた。発表を受け、フォートレス株は15日にさらに29%上昇した。考えられる理由として、アナリストはフォートレスが決算を来週発表する見込みであることを指摘しているが、過去に決算発表がこのような売買急増につながったことはまれだ。

  MKMパートナーズのデリバティブ(金融派生商品)責任者、ジム・ストラッガー氏は「そうしたイベントを控えていなければ、控えめに言っても怪しいと言える。タイミングが疑問を投げ掛けていることは確かだ」と語った。

  14日の取引では株価上昇に伴い、フォートレス株のコールオプションの売買高が昨年4月以来の高水準に膨らんだ。行使価格6ドルの3月限コールで最も大きかったのは、1500枚と618枚、382枚の取引で、ニューヨーク時間午後2時21分(日本時間15日午前4時21分)より後に1枚当たり40セントで売買が成立した。これらオプションの価格は15日に一時2.05ドルに急騰した。

  フォートレスとソフトバンクのメディア担当者に電話と電子メールでコメントを求めたが、現時点で返答はない。米証券取引委員会(SEC)の報道官、ジュディー・バーンズ氏はコメントを控えている。

原題:Fortress Stock Volume Surged With Options on Day Before Buyout(抜粋)

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