15日の米国債相場は続落。2年債利回りは今年の最高水準に上昇した。消費者物価指数(CPI)と小売売上高が予想を上回り、利上げ観測が強まった。

  5年債利回りも今年の最高水準。年内利上げの織り込み具合が高まり、利上げは早ければ3月15日の連邦公開市場委員会(FOMC)会合から始まる可能性がある。金利先物市場が示す3月利上げの確率は44%と、14日の34%から上昇した。2年債利回りは昨年12月28日以来の高水準となる1.263%に上昇した。

  ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.49%。

  BMOキャピタル・マーケッツの米金利戦略責任者、イアン・リンゲン氏は「今回の一連の経済指標を受けて米国債は売られたが、予想外にレンジ内に収まっている」と指摘。「FOMCがどの程度、データ次第になっているかということに関連し、短期的な金融政策への影響を考慮して市場が落ち着いているのは印象的だ」と述べた。

  CPIは前月比0.6%上昇。伸びはブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値(0.3%上昇)を上回った。小売売上高(季節調整済み)は前月比0.4%増。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想中央値は0.1%増だった。変動の大きい食品とエネルギーを除くコアCPIと自動車とガソリンを除いたベースの小売売上高も予想を上回った。これらを背景に市場が示唆する6月までの利上げ確率は約100%となっている。

  JPモルガンは次回利上げ時期の予想について、従来の6月から5月に前倒しした。

  5年債利回りは一時2.0197%まで上昇。30年債との利回り曲線は7営業日連続でフラット化した。利回り差は108bpを下回り、昨年12月半ば以降のレンジの下限に近づいた。

  連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長はこの日、下院金融委員会で証言。前日の上院での証言とほぼ同じ内容だった。議長は「緩和解除を長く待ち過ぎるのは賢明ではない」と述べ、経済が緩やかなインフレ率上昇や労働市場の引き締まりという金融当局の見通しと一致すれば、一段の利上げが適切になるとの認識を示した。

  ボストン連銀のローゼングレン総裁はこの日、「少なくとも」FOMCの予測中央値と同じ速さか、あるいは「恐らくそれを若干上回るペース」で利上げする必要があると述べた。

原題:Treasuries Fall After CPI, Pushing 2-Year Yield to New 2017 High(抜粋)

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